ぼくたちと駐在さんの
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【番外編】エッセイ 靴の墓場
2006/01/18 16:46

みなさんもきっとそうだと確信いたしておりますが、ガキの頃というのは、どういうわけか悪いことには頭がまわるもので、今や社会人の鏡とまで言われるワタクシも、それはそれは悪いことばかりうかんだものでした。

悪事のいくつかは、不本意ながら警察ざたになりまして、いろいろと世間様にもご迷惑をおかけした次第です。みなさんもきっとそうだと思いますが。
この話は、そんな「誰にでもある」小さな事件のひとつです。

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高校2年のある日、友人が、修学旅行用の靴を購入する、というので、靴屋さんにつきあいました。
帰り足、友人は新しい靴を履いてみたくなったらしく、路側に自転車を止めて、さっそく新しい靴を試着。
もう、そのまま履いて帰ろう、と言い出しまして、古い靴をその場に掃き捨てていこうとしました。

「きみ、きみ。それは良くないよ」

当時より、正義感にあふれた私は、友人をいさめ、その履き古した靴を取り上げました。
取り上げたとたんに、ある画期的アイディアがうかびまして、私たちは、速攻で自転車を走らせました。
目的地は、町で一番高い橋。
はるか眼下に、大きな川が流れています。

私たちは、この橋を靴の墓場に決定いたしました。
もちろん、礼儀をきびしくしつけられておりました私は、橋のはじっこに、2つ、きれいに揃えておきました。
そのままでは、翌日、とんだ騒ぎになることも、じゅうにぶんに考えられるので、
書き置きをしよう、という結論に至りまして
「主に捨てられたかわいそうな靴です。どなたか拾ってやってください」と便せんに書きまして
ご丁寧にも封筒に入れて、靴の間にはさんでおきました。

そのさまを、遠巻きに確認いたしまして、我々は意気揚々と帰宅したのでございます。

いやぁ、我ながら傑作、などと笑っておりましたところ、自宅にその友人から電話がかかってきまして、
「たいへんだ!」
と、まるで八丁堀のハチベェ(誰だ?)のようなあわてよう。
なにをあせっているのかよくわからず、落ち着くように諭しますと
「警察から電話があった」
と言うのです。

まさか。だって今日の靴の墓場は、誰の仕業かはわからないはず。
と、たかをくくっておりますと

中敷に、かぁちゃんが名前書いてた

ばかか??

事態は、私が想像していたより、はるかに悪くなっているようで
「まさか、名前出してないだろうな?」
という、政治家のような確認をいたしますと、友人は黙りこんでしまいまして、すでに無言の返事をしているわけです。

案の定、当日のうちに、私にもお呼出しがかかりまして、駐在所にて親ともども土下座。
特に母は平謝りで、
「すみません。今度はちゃんとゴミ箱に捨てさせます」
んーと。母ちゃん、問題はそこじゃないと思うけどな。
駐在さんの怒りに油そそがないでくれる?

この画期的アイディアは、おもいきり学校にも知れるところとなり、翌日も先生によびつけられる始末。
先生は怒りまくっておりまして「もう、お前は靴を履くな!」とか、わけのわからん説教をたれておりましたが
たぶん、頭に血がのぼって、もうなにを言っているのか、ご本人もわからなかったのだと思います。

なぜ、こんなに怒っているか?と申しますと、実は、これが1度めではないからなのでございます(笑)。
では、記念すべき1度めはなにか?と、いうのは、また次の機会にでも。

まぁ、みなさんもきっとそんなものだと思いますが。


 序章へどうぞ

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