ぼくたちと駐在さんの700日戦争

 

  
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ジェミーが雪を見つめています。

「雪って・・・空から降りて来る白い妖精ですよね・・・・」。

「・・・・・・」「・・・・・・」「・・・・・・」。

孝昭くんが答えます。
「あのな・・ジェミー・・」。

「はい?」

「俺ら、今、遭難しかけてるのな。あ?わかるか?そ・う・な・ん」

「ええ。まぁ、なんとなく」。

「しかもな。猛吹雪だから。な?こんな高速で移動する妖精いるか?」

「やだなー。先輩、ロマンってもんがないんだからー。だからモテないんですよー」。

「な、なんだとぉ!おい、こいつ樹氷の仲間入りさせていいか!?」

「まぁまぁ。孝昭。もうそういうおふざけしてる事態じゃないから」。

「だいたいなー!ジェミーがボーゲンしかできねーからこういう目にあってんだぞ!お前、わかってんのか!?」

「え!なんとかクリスチャニアとかできる先輩たちがどーかしてんですよっ!ボーゲンのなにが悪いんです?」

「いや。ボーゲン悪くねぇけどな!ついてくんなよ。はじめっから!スキーできねぇんだったらよぉ!」

はい。僕たちは遭難しかけていました。
そこはスキー場の裏山。ここが最も近道、とふんだ僕たちの計画は、山の天候の変化と、あまりにスキーが素人なジェミーのおかげで著しく危険なものになっていました。
が、視界がきかず急遽ビバークという事態に陥っていながらも、メンバーがメンバーなので、その緊迫感はみじんもありません。

「僕はですねー。先輩がたと違って小学校は東京ですごしてんですーう!東京の交差点でシュテムクリスチャニアとかウェーデルンとかで曲がってるヤツなんかひとりもいませんよっ!」

いや。田舎の交差点もそんなやつはいないけど・・・。

「・・・・」「・・・・」「・・・・」

「いなかもん!」

「やっぱこいつ樹氷の仲間入りさせよーぜ!」
「おおー!」


とたんに激しい雪合戦。

「あー。ジェミーのおかげであったかくなったな」。
「うん」。
「で、これからどうする?」


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「おい。お前ら、もっとストーブに寄れよ」。
やさしい駐在さん・・・。
「はい・・・」。

「ママチャリぃ。そっち寒いだろ?こっちに来い」。
やさしい駐在さん・・・。
「はい・・・」。

「西条、風邪ひくと悪いからな。コート着てろ」。
やさしい駐在さん・・・。
「あい・・・」。


「で・・・。」



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「くそぉ~。雪だるまつくったってだけで、今月こづかいなしだぜ」。
「高い雪だるまだったな~」。
「次はもうちょっと小さいほうがいいな。扉壊さないくらいの」。

いや・・・。また作る気か?西条。
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<ロザリオ:首かざりの一種と思われていますが実は手にかけて使うもの>


フェンス越しに保育園の庭が見えました。
本当に数えるほどの園児たちが遊んでいます。時間外保育の子供たちでしょう。
そこに、どこで着替えたのか、エプロン姿の”天使の恵美ちゃん”がかけよっていきました。
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