ぼくたちと駐在さんの700日戦争

 

  
最新話(8/20) 改訂中(8/7) 最新記事(8/22) ラジオ(8/21) アジト教室14 掲示板
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第22話 17人いる!(1)


行内が静まり返る中、さらに想定外なことが!

銀行のロビーが狭かったために、この時点で、まだ全員入りきっていなかったのです。
したがって、外にいるメンバー数人は、鎧兜の久保くんを含めてまだ中の異変を知りませんでした。

おかげで、このバツの悪さの中

「手をあげろ!預金だ!」
 「手をあげろ!預金だ!」
   「手をあげ
ろ!
 って・・・・・アレ?」

まるでシャボン玉ホリデーの植木等状態(ある程度の年齢のかたしかわからないでしょうが)。


中でも、最悪だったのは鎧兜の久保くん。
彼は、ほとんど耳が覆われておりますので、特に聴こえません。

「どけどけどけどけ!」

鎧兜の武将が入ってくれば、一般人もさすがに道をあけます。
この時、一般のかたは2名。いずれもオバさん。

「窓口はどこだ!預金窓口はどこだぁ!・・・って、アレ?」

ああ・・・・・・・

鎧武者

しかも。

「あ!?あなたたち!」

河野くんがゴム鉄砲を向けている窓口が、あの「ゆき姉」でした。

「あーこんにちは~〜〜」
気まずく挨拶する河野くん。

「な!なにをやってるわけ?」

「えっとー。預金なんですけどぉ・・・・・」
預金です。

ここで、支店長(チャーリーの伯父さんではない)らしき方。

「な、なんなんだ?津田くん、知ってるのかい?この学生たち」

津田、とは、どうやらゆき姉の苗字のようでした。この時までまったく知りませんでしたが。

「え、ええ。ちょっと・・・」

そりゃぁ、こんなの知り合いって言いたくありませんよね。無理ありません。

「き、君らはどういうつもりなんだ!?」

「えっとですねぇ・・・」

仕方ないので事情説明

「なんだって?麻生支店長の甥御さん?麻生さんは本店勤務になったんだが」

「そ、そうでしたか・・・・」

チャーリーのバカ野郎・・・・。

しかたなく、手ぬぐいの覆面をはずすと、

「あれ?君は井上さんとこの?」

「あ・・・はい。父がいつも・・・お世話になってます・・・」

さすがグレート井上くん。
(これは後からわかったことですが、彼のグレート父さんは、この銀行の非常勤の理事かなにかをやられていたのです)

なんにせよ、知り合いがいたのは救いです。

これは丸く納まるか?


しかし、僕たちの知らないところで事態はさらに悪化していたのです。

「・・・あ、あの~。支店長、お話中すみません・・・」

「ん?なにかね?」



「な!なんだって!非常通報ボタンを押したって!?」

えええええええええええ!!

「え・・ええ。すみません。まさか私、あの、預金者だとは思わなくって・・・・」


「な!た、たいへんだ!すぐに警察に訂正の連絡を入れろ!」
「は、はい!」
「なんだってそんな重要なこと、早く言わないんだ!」

泡をくう支店長。
「す、すみません」

みなさん、ご存知ないと思いますが、銀行の非常ボタンというのは実はすさまじい威力を持っているのです。
ここから、そのすさまじいバスターコール(ワンピース参照)の威力を実体験からドキュメントでご披露いたします。

もし誤報であった場合、銀行は訂正の電話を入れまくらなくてはなりません。
また、ある一定時間を置いて、警察と警備会社、本店などから確認の電話が複数回入ります。

もう突如として銀行は、蜂の巣をつついたような大騒ぎ!
電話対応におわれる行員さんたち!

「え、ええ。ですから先ほどのは誤報ですので。申し訳ございません」
「え?パトカー向かったのがある?すみません。無線で止めてください!」
「あ?本社ですか?いえ。はい。あれは誤報です」

「あー。窓口は1つ閉めて。2つで残りのお客様対応しなさい!シャッターはおろさなくていい!窓際の鉢植えどけて!中見えるように!」


そのすさまじい様子をゴム鉄砲を片手に学生服裏表逆のまま、呆然と見守る僕たち。

「井上君!君ら、とんでもないことしてくれたなぁ!もうすぐ警察が集まるぞ!」

「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

せめて僕らが帰った後にならないものでしょうか?

「と、とにかく。君ら、そのおかしなカッコウ、なんとかしたまえ!」

「「「「「は、はい~・・・」」」」」

とは言ったものの、当然、自分で脱ぐことができません。
僕たちは、4人ほどの円陣をつくって、それぞれ前のヤツのボタンを外すわけですが、もう、その情けなさったら。

さらにやっかいなのが久保くん。

「そ、そこの、鎧の君!君は奥の部屋にいなさい!」

「はーい・・・・・」
頭をかく鎧武者
まぁ、言える立場じゃありませんけど、テレビでも見れません。

ところで、僕たちの目的であった肝心の西条くんの姿が見当たりません。
自分で招集しておきがら、どうしたことでしょう?

支店長がおっしゃった通り。
それから数分して誤報連絡が間に合わなかったパトカーがやがて外に待機しだしました。
1台・・・。いや、2台?
早え~~!警察ってこんなに早いんだ。びっくりです。

わかりますか?パトカーが外にいるのに、警官が1人も中に入ってこない、という緊迫感。
町のひとたちも、パトカーが銀行前に止まりましたから、なにごとかと集まり始めていました。

「ちょ、ちょっと、私が事情説明に行く!」
支店長は大わらわです。お気の毒に・・・。

コアラのパンストを脱ぎながら孝昭くん、
「やっぱさー。ノッポさん部隊、実行には使えねぇな」
「うーん・・・馴れてないって怖いな・・・バイバイ、だって・・・」
「お前。なんとかしろよ」
「なんとかしろったって・・・・」

予定としては、チャーリーが事情を説明した上でのシャレのつもりだったのに。文字通りシャレになりません。

その時。
外から奇妙な諍いが聴こえてきました。

”駐在ぃ!なにやってんだ?こんなとこで〜?”

西条くんの声です。

そっか。一番近い警察って、駐在所だぁ・・・・。

ああ・・・またしても・・・・



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<おねがい>
いままで黙っておりましたが、僕には現在、病気の娘たちがおりまして。
十二指腸潰瘍をわずらっている十二女と、十三指腸潰瘍をわずらっている十三女と、十四指腸潰瘍をわずらっている十四女と、特に悪化して現在病床についておりますのが十五指腸潰瘍をわずらっている十五女です。

この十五女がですね。ここのランキングアップだけを楽しみに命をつないでいるわけなんです。

昨夜も十五女が病床の床から言うんですよ。
「パパ・・・昨日・・・・クリック少なかったね・・・」。
「そんなことないよ。十五美(十五女の名前です)・・。きっと今日はクリックしてもらえるからね。お前もがんばるんだよ。世の中、そんなに悪い人ばっかりじゃないよ」。

そういうわけでクリックしてあげてください(泣)。
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こらぁ!今スクロールで通り過ぎたお前!薄情もんがぁ!クリックせんかい!

「パパ・・・そんなに無理言っちゃダメだよ・・・きっと、その人、指ケガしてるんだよ・・・ごふっ」
「十五美~!しっかりしろ~!がんばるんだ~!今、クリックしてもらうからな!な!」

鬼か?お前! あ、とか言ってる間に、十六子が・・・あー!十七恵~!大丈夫か~。




第23話 17人いる!(2)

突如、外から聴こえて来た西条くんの声。
これに駐在さんが答えているようでしたが、なにぶんにも隠れているわけですから、声など出せないわけです。
こう言ってはなんですが、西条くんは、こういう「状況判断能力」には著しく欠けている人間でした。

”なに?なに〜?聴こえねーよ駐在”

もしこれが本当の銀行強盗であったなら、とんだ妨害です。
支店長は、おそらくパトカー側に先に状況説明に行き、隠れていた駐在さんには気づかれていないのでしょう。
つまり、この時点で、この事件を起こしたのが、僕たちであるということがわかっていません。

なのに

”なんだよぉ〜駐在ぃ。まさかピストル持ってっからって銀行襲う気じゃねぇよなぁ。アハハハハハ”

バカ野郎が・・・。余計なことを・・・・・!

ん?まてよ?西条が来たということは・・・。

僕は孝昭くんに耳打ちしました。

「‥‥‥な?いいな?」
「オッケ!」


やがて作戦が全員に伝言されていきます。

「‥‥‥な?いいな?」
「オッケ!」

「‥‥‥な?いいな?」
「オッケ!」

「‥‥‥な?いいな?」
「オッケ!」


傍らで、行内は、まだ一部「誤報」の対応に追われていましたが、一応は窓口も再開し、普通の業務にもどりつつありました。
ロビーいっぱいに学生が溢れていることを除いて。

2人いた普通客(珍しい単語ですが)であるオバさん2人も、どうやら無事、取引を終えたようでなによりです。
ときおり、憤懣やるかたない表情で、こちらを睨んでいましたが。

「すいませんでした〜〜・・・・」
「またのご来店をお待ちしております〜〜・・・・」

見も知らぬオバちゃんに詫びる僕たち。


やがて警官より一足早く、西条くんが銀行内に入って来ました。
すでに僕たちは、普通のコスチューム(ゴム鉄砲を除く)にもどっておりましたので、彼は普通に待ち合わせが成功したと思っています。

「お!来てたな!かんしんかんしん。ハンコ持って来たよな?」

全員「コクンコクン」

西条くん、銀行内の不穏な空気がまったく読めていません」

「えーっと。16人、全員いるか?ん?久保が見えないが」

「あ、ああ。久保は、奥の部屋にいるんだよ」

「あーーー、またハウドゥユドゥか?どうしよーもないなアイツの腸は!」

久保くんの腸も、とんだ濡れ衣です。

「まぁ、来てりゃいいや。あいつ使い込むんじゃねーかと心配してたんだ」

自分で稼いだ自分の金を「使い込む」と言われてはかないません。

一方、外では、支店長の説明が功を奏してかパトカーの1台が撤収。
ああ、いい言葉ですね『撤収』。

が、もう1台は「撤収」せず残っています。

中では、西条くんが、窓口に、ゆき姉発見。

「ゆき姉、俺たちさぁ‥」と、話かけたところで

支店長のご招待で、駐在さん、他3名のおまわりさん入場。

一番驚いているのは、やはり駐在さんで、
「ま、またキサマらかーーーー!!」

まったく事情が分からない西条くん。
どこに「キサマら」がいるか見回しています。

駐在さんより、少しご年配のおまわりさんが、

「ひととおり説明はしてもらったが、お前たちにも聴きたいことがある」

が、このおまわりさん、

「あーーー!あんときのダチョウ!」

「あ!お前らは、道場荒らしに来た!?」

そうです。つい先日、警察の道場でお会いした部長さん!

部長がいれば、当然、部下は直属なわけで、

「あーーーー。白帯の仮免!」
「あーーーー!キッサマァ!」

孝昭くんのせいで、事態は悪化の一途・・・・。

「まぁ、落ち着きたまえ。仮免巡査」
「刈谷です!部長!」

ところが事情を知らない西条くん、
「なんだよ。なんで預金すんのがこんな騒ぎになってんだ?悪いことしてねぇぞ」

チャンス到来!

「ごめん、西条。俺たち、お前の言う通りに動いたんだけどさ。失敗しちゃって」

「し、失敗?なにを?」

すかさず、みんなが西条くんに謝罪。
「いやぁ。ゆき姉に花持たせようと思ったんだけどさぁ」
「ごめん。西条。うまくやれなくって」
「お前の作戦、抜群だったんだけどさ」
「申し訳ない!リーダー!」

「え?あ?おお」

恐怖の首謀者偽造作戦、成功!


「とにかく!お前ら、なにしたかわかってんだろうな!?」
駐在さん。あいかわらずの激怒。

「はい・・・」

「何人いるんだ?今回は。・・15、16、17と。17人だな!」

やった!西条くん。カウントに入ってます。

「はい!全部で17人です!」

とりあえず、僕たちの目的である「VS西条」作戦は形を変えて成功!

「あ?俺らがなにしたってんだ?」
西条くん、当然の猛反発ですが

「自分の胸に手をあててよく考えろ!」

「お、俺の胸?・・・女子行員さんの胸に手をあてれば思い出すかも
ここでも事情がまったくわかっていない西条くん。平然と言い張ります。

「バカヤロウ!」

駐在さん。マジギレ。


「すいません・・・あのう、僕たち午後の授業始まっちゃうんですけど・・・・」
おそるおそる聴いてみました。

「帰せるか!ばかもん!銀行強盗ごっこなんざしやがって!なんで本物の銀行でやる!?」

「ぎ、銀行強盗ぉぉぉ?」

西条くん。

すかさず僕たち。
「ごめん。西条、僕たち、まったく君の期待に応えられなくって」
「うん。ごめんな。西条。ドジなケライで」
「すいませんでした。西条親分」


「お、おお。まぁ、しょうがねえよな」

首謀者偽造再び成功。

「ところでゆき姉、俺たち預金に来たんだけどさ!」
まだぜんっぜんわかっていません。

「馬鹿!」

「はい?な、なんで?」

この騒ぎを収集したのは支店長さんでした。

「まぁ・・おまわりさん。うちにとってもこれだけの人が新規口座を開設に来ていただいた手前、お客様はお客様ですから・・・」

「まぁ。支店長さんがそうおっしゃるなら」
これはもう一人のおまわりさん。

「お騒がせして申し訳ありませんでした」

支店長さんが謝りましたので、僕たちも
「どうもすみませんでした。もうしません」

西条くんだけが
「え?もうしないって・・預金を? はぁ?」

駐在さん
「お前たち!学校終わったら揃って駐在所に出頭しろ!わかったな!」

「はい・・・」

17人全員だぞ?」

「はーーーーい!」
ここは張り切って返事しました。
だって西条くん入ってますから。


僕たちがま新しい通帳を受け取って銀行を後にした時には、すでに5時限目が始まっていました。

 ヤバいなぁ・・・・・。

僕たちは、ようやくこの時になって「修学旅行」のことを思い出したのです。


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十五美、今、生死をさまよってるんですが、クリック忘れたかたのために、ねんのため。



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第24話 17人いる!(3)


「なんなんだ?なんで預金で警察来るんだ?」

西条くんはまだ現実を把握できていません。

「ああ。そりゃ西条。これだけの人数が一斉に預金に行けば警察も来るさ」

「そ、そうかな。まぁ17人だからな。無理ねぇか」

1人2千円くらいで、そんなわきゃ絶対ないワケなんですが。

「それよりよー、どうする?6時限目、始まっちゃっうぞ」

「ウーン。さすがに2年生が一度にこの人数いねぇのは騒ぎになってるよなぁ」

「うん。メンバーがメンバーだからな。ただじゃすまないだろうなぁ・・・・」

ここで誰とはなしに、

「修学旅行・・・・」

 あ!

そうでした。

 ”ちょっとでも問題を起こした者は修学旅行はつれていかない”

僕たちは、この時になって、ようやく思い出したのでした。

「ヤベ!なんとかしなくちゃ!」
「なんとかするったって、すでにおもいっきり遅刻しちゃってるのは事実だし・・・」
「この人数だもんなぁ・・・・」
「まさか銀行襲ってたなんて言えないし」
それだけは間違いありません。

次から次に対策がねられますが、

「途中でしゃくのおばあちゃん、助けたってのは?」
「わざと臭すぎるし信頼性ねぇよ」

「そのへんのばあさん襲って実際に一度倒れてもらうってのは?」
「オマエなぁ・・・・」

「溺れてる子を助けたとか・・・」
「無理だってば」

「実際にそのへんの子供池になげて・・」

「孝昭。人命救助から頭はなせ。それ以前に殺人未遂つくぞ。お前の晴れやかな経歴に」

「う〜〜〜〜〜〜〜ん」

事態は深刻。
もう、学校は目と鼻の先です。

「よぉ!なんかねーのか?」
孝昭くんが、僕をせっつきますが、

「なんかって言っても・・・・」なんか・・・・・・・

「・・・・・あ。そうだ!」

「お!なんかあるのか?」

「ああ、ある!この人数が一斉に遅刻してしかもとがめられない方法が。ひとつだけ!」

「ほ、ほんとかよ?」

「ああ。大丈夫!よし!役所に行くぞ!みんな!」

「や、やくしょ?」「なにしに?」

ということで、進行方向を学校から役所に変更です!


さて。現役高校生の皆様。
皆様は決してこんな状況には陥らないことと思いますが、もし万一こうなった場合、これは現在でも使えます。

「究極の遅刻口実」

大人数の遅刻を正当化する方法。


それは・・・・・







「献血」です。 6-sekijuji2.gif






役所前には、午後から必ず献血車が停まっていました。
血液はいつでも不足しているので、高校生など血の気の多いヤツは大歓迎してくれます。
たとえ授業時間であっても。

献血すれば、『献血カード』という物的証拠までくれるんですから!

ここまでくれば、日本赤十字は遅刻した生徒のためにあると言ってもいいでしょう。

「つまりそれを待っていて遅れたってことだな?」

「そうそう。メチャメチャ混んでたことにしてーーーー」


おのおののクラスで、ひとり「貧血」を起こして休ませてもらったことにするのです。
(献血車には実際に休む小ベッドがついている)

昼食を終えるのが12時半として、献血車にたどりつくのが45分。
それから50分くらいがかかったとしても、そんなに不思議なことでもありません。

なんたって、献血は慈善行為

これを叱る教師など、教師以前に人間としてどうか?という問題ですから。

「もしなんか言われたら、社会の役にたちたかったって言え!」

「おお!献血バンザイ!」



「あら!かんしんな高校生さんたちね!」

ほら!献血車の看護婦さんも大喜び!

「はい~。僕たち、社会のお役にたちたくって~」

だから献血車も僕たちの役に立ってくださいね。

「えっと、じゃぁ並んでくれる?1、2、3、・・・・」

「全部で16名ね?じゃ、8人ずつ2列になって」

 え???

17人ですよ?」

「あら、数え間違いかしら。2、4、6・・・16。どう数えても16人だけど?」

「えええええ?」
「あ、そうだ!久保は?久保、いる?」
「久保いねえぞ」

そうでした。
久保くんだけ、最初に、鎧兜で別室に入れられてたのでした。

 ひょっとして、まだ別室に隠れたまま?

でも、あの時、駐在さんは「17人全員で」って言っていました。
そして確かに僕たちは17名という「西条くん」を含めた人数に歓喜したはず・・・・・・


じゃぁ、そのひとりって・・・・・誰だ?



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<おねがい>
皆さん、今話題の『AHA体験』って知ってますか?
映像とか、序々に変化するものに気づくと、脳が活性化される、ってやつ。
でね。みなさんには今日、AHA体験をしていただこうと思いまして。

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次にこちらも。大きいと思うほうを。

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はい。できましたか?
おつかれさまでした。

え?なにが変わったかわからない?




そりゃ「ぼくちゅう」のランキングポイントが変わってるに決まってるじゃないですかぁ。

あは!

あは体験・・・・

うわ~~~~~ すいませんでした~~~~~ごめんなさい~~~~~ 悪気はあったんです~~~~~

あは!



第25話 17人いる!(4)


「とりあえず誰か久保、迎えにいかないと‥‥‥‥」
「ああ。アイツ、腸弱いからな。今頃部屋で苦しんでるかも。ハウドゥユドゥとか言って」
肝心なのはここからです。
「‥‥ってことはだ。通帳は16のはずだよな?西条を含めて」
「あ、そうか。銀行行けば確認できるじゃん」

話し合いの結果、順番の一番遅い僕とジェミーが久保くんを迎えに行く事になりました。
久保くんが、もし帰路についているとすれば「学校に向かっているハズ」なので、さっききた道を逆戻りです。

はたして、久保くん。いました。
なんと鎧兜着たまま!
落ち武者のように1人街中を歩いています。信じがたい光景です。

「久保ーーーー!」

「おお!」


「ヒデェよ。俺のこと忘れやがって」

「ああ、ごめん。と、ところで、ずっとその格好のまま来たワケ?」

「脱いだとして、どうやって持ってくんだ?俺ひとりでよ。20kgあんだぞ?来る時はみんなで持って来たからいいけどよ」

それもそうです。

「おかげで大注目だぜ。銀行からずっとここまで」

それもそうです。

「それなりに気分良かったけど」

あ‥‥‥‥そう‥‥‥‥‥‥。

「ところで、久保。お前、預金、してきた?」

「あ!忘れた!つーか、そういう待遇じゃなかったからなーー」

それもそうです。

「まぁ、いいや。もう一度銀行、行こう。確かめたいことがあるんだ」

「ええ?またこの格好で?」

久保くんを連れ、再び銀行へ。

鎧武者の再びの登場に、心なし銀行全体が身構えています。
まぁ。無理もないか‥‥‥‥。

窓口はひとつしか開いておらず、ゆき姉の姿はありません。また外廻りに行ったのでしょうか。

さっき、僕の口座をつくってくれた女子行員さんの窓口へ行くと、

「こ、今度はナニしに来たの!?通帳は渡したでしょ!?」

通帳作って上でこの待遇‥‥‥。

「さっき、僕たち、いくつ口座つくりましたっけ?」

「え?さ、さぁ。確か‥‥17口座だと思ったけど‥‥‥」

17‥‥‥? それって誰々かわかりますか?」

「それは規則で教えられないの」

  なぜ17人?

謎はさらに深まりました。

僕たちが強盗に押し入ったとき、いたのはおばさん2人。学生の姿はありません。
しかし、久保くんを含めると、口座は18開設されたことになります。

  1人多い。どういうこと‥‥‥‥?



午後の遅刻を献血によって無事のりきった僕たちは。放課後に再び集合。

話題は当然、

「なんで17人なんだろ?」

です。

「うーーーーーーーーーーん。わからん」

そして、高校生なら、当然出て来るのが、


「ひょっとして‥‥‥‥‥霊?」


(書籍を読んでいる方は、すでにお分かりかと思いますが、僕たちの中心グループは『心霊研究会』。当時の心霊ブームもあり、当然こういうことに感心があります)

「岩手県の遠野ってとこに座敷童って話が伝わってるけど」
「ああ。曲がり屋の座敷童ね。でも、あれは実話だろ?」

座敷童。(昨日のコメントにもありましたね)
岩手県遠野の座敷童伝説は、実際には近親相姦(地形的に多かったらしい)によって産まれた、いわゆる奇形児や障害児などを、曲がり屋の座敷牢に隠したものと言われています。
それが時おり、宿泊客の前に現れたりして生まれた説らしいのですが、真偽のほどはわかりません。

「うーん。こうなったら駐在に確認に行くしかないなぁ」

「え!出頭すんのか!?」
「マジかよ!!」


(たぶん我々ほど「出頭」という言葉に馴染んだ高校生はいなかったでしょう。もはや日常用語のひとつでした。『出頭』)

「他にわかりようないし‥‥‥‥。誰を見たのか、駐在さんならわかるだろ?」

駐在さんなら、僕たちの顔、全員分を暗記していますから。
もし見知らぬ者が混じっていれば、必ず気づくはず。

それに、今回の一件には、「修学旅行」がかかっています。

「それしかねーか‥‥‥‥‥」
「だな‥‥‥‥‥‥」


こうして、図らずも、駐在所を訪ねる(出頭する)ことになった僕たち‥‥‥‥‥。

「お!来やがったな!銀行強盗ども!」

「ウ‥‥‥‥」

初っぱなから攻勢をかけてきた駐在さん。

  こりゃつらい時間になりそうだ‥‥‥‥‥。

思った通り、

「だいたいにおいてキサマらなぁーーーー‥」

もう、クドクドクドクドクド!9度の×5で45度!
延々1時間余りにわたる説教を、僕たちは黙って聴くハメに‥‥‥。

僕たちに許された言葉は
①「ごめんなさい」
②「すみません」
③「わかりました」
のみです。

これにひたすら耐えに耐え、

「‥‥‥‥ということだ!今度やったらタダじゃおかねぇぞ!」

この「今度やったらタダじゃおかねぇぞ」が、警察における説教終了の定型句。いわゆる『エンディング』です。警察庁がそう定めているのです。
これを契機に、僕たちには3用語以外が許されます。

さっそく、
「‥‥‥‥‥ところで、駐在さん。銀行で、僕たちを17人、っておっしゃいましたよね?」

「ああ。言ったが?」

「僕たち、あのとき、久保くんが欠けてたんで16人だと思うんですけど‥‥‥‥。他に誰がいたんですか?」

「あ?」

駐在さん。しばし黙ったかと思うと、

「わはははははははははははははは」

突然、勝ち誇ったかのように笑い出しました。

「?」「?」「?」「?」「?」「?」
「?」「?」「?」「?」「?」「?」

「うん。確かに16人だった」

「え!?」

「だがな。鎧兜のヤツがいたことは外から分かってたから。普通銀行にいないからな、鎧武者」

くやしいほど確かに。

「それでな。お前ら、心霊とか好きだろう?17人って言っとけば、お前ら確実に出頭すると思ってな。そうでもしないと、お前ら来なかったろう?ちがうか?」

つまり。

僕たちは、まんまと駐在さんの心理作戦にのせられたのです!

「いやぁ。まんまとひっかかってくれたなぁ!ママチャリ!お前がひっかかってくれてうれしいぞ!わははは」

 くっ‥‥‥‥‥‥!

なんて大人げない!
警察官が高校生に知恵比べで勝ってなにがうれしいのでしょう?

しかし、まだ腑に落ちないことはあります。

「だって、銀行の窓口の人は『口座を17作った』って‥‥‥」

ここで駐在さん、
「そこまで調べたのか?お前ら」

さっきの高笑いはどこへやら。
「あーーー、うん‥‥‥。それな‥‥‥」
突如、ボソボソとしゃべり始めました。

「ユキさん、だっけ?お前らがユキ姉って言ってた‥‥‥あの人が、あの後に西条のこと話してくれてな‥‥‥‥」

「西条のこと?」

「ああ。それでな‥‥‥。どうしてオマエらが、突然あそこに集団預金したかわかったんでな‥‥‥‥ウン」

駐在さんは、ずいぶんとしゃべりにくそうでしたが。

「それで‥‥あー。オマエらとはまったく関係ないんだが、俺も口座ひとつ作ったんだ。いや。これは俺の作戦とは関係ない。まったくの偶然だ」


「‥‥ウン、ただの偶然だ。ちょうど口座欲しかったしな。ウン」

駐在さんは自分に言い聞かせるように「偶然」を繰り返しました。

「駐在・・・‥‥‥・・・」

僕たちは恨むべきか感謝すべきか悩みました。
特に西条くんは、複雑な表情をうかべていました。

「それで‥‥‥だ。いいかオマエら?」

「はい‥‥‥」「はい‥‥‥」「はい‥‥‥」「はい‥‥‥」
「なんでしょう?」

僕たちもいけなかったのです。
駐在さんの人情にほだされ、つい「素直」なとこ見せちゃって‥‥‥。

「オマエら、今度の日曜、本署のパトカー、全部ワックスがけな」

「ええええええええええええええ!?」

また洗車?



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<おねがい>
16歳のときでした。母が僕を呼び出しまして。なんだろう?と行ってみたらですね。

「今まで黙ってて悪かったんだけどね。あなたには死んだって教えてたけど。お父さんね。生きているのよ」。
「えっ!父さんが!?」
「今は遠いとこにいるんだけど。あなたの父さん、名前はね。織 手夏男(おる てがお)って言うのよ」。
「おる てが・・お・・・」
「それでね。お父さんがあなたが生まれて間もない頃、あなた宛に残した手紙がここにあるの」。

僕はその黄ばんだ封筒をうけとりました。
そこには幼い子供(僕)を抱いた父の写真と、手紙が入っていて、次のようなことが書いてありました。

息子よ。お前も将来大人になり、いつかブログを持つ日が来るだろう▼
私は思うところがあって旅にたつが、もしお前がブログランキングで10000ポイントを達成したなら、旅からもどり君と会おう。その日が来るまで、わけあって会うわけにはいかない▼
お前は私の息子だからね。きっとできるはずだよ▼
1日でも早く10000ポイントを達成する日を待っているよ▼

それは初めてふれる父の肉筆でした。ヘンな三角はついていましたが。
僕は父の手紙をにぎりしめて泣きました。

ということで感動の父子再会に協力してください。
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「ところで母さん。父さんは、その僕の父さんって人は、今どこにいるの?」
母はだまって封筒を指差しました。そこには「アリアハン中央郵便局」の消印がありました・・・。

あ~。ええ話ですねぇ~。
これでクリックできないってのはどうかしてますね。え?まだ?感動ってねぇの?お前!


うーん。関所がどんどん長くなる・・。本文越す日も間近かも。



第26話 小さな太陽(1)


僕たちは、貴重な休日(当時は土曜日授業がありましたので)を、またしても洗車ですごすことになりました。

もちろん、一同、不満タラタラです。

「駐在のヤロウ〜〜」
「だいたい、こんなモノクロの車、洗ったってしょうがねぇよなぁ」
「よくここの署長も許可したよな。高校生に洗わせるなんてなー。考えらんねぇ!」


しかしながら。決まったことをグズグズ言っても始まりません。

「キミたち〜。暗いと不平を言うよりも進んで灯りをつけましょう、って言うだろ?」

「ぁああ?」
『心のともしび』か!テメェ!」


susundeakariwo.jpg
<※心のともしび=カトリック系の宗教団体が行っている布教ラジオ番組。早朝午前5時くらいに始まり、高校生にとっては、この番組のオープニング、セイ・パウロ『暗いと不平を言うよりも‥』が聴こえてくると、一夜漬けの試験勉強が「手遅れ」状態であることを意味した>

西条くんも、
「そうそう。灯りをつけましょボンボリにって言うだろ?」

「そりゃ『ひな祭り』だろが!」

「まぁまぁ。そう尖るな孝昭、洗車には洗車の『楽しみ』ってもんがある」

「洗車の?」「楽しみぃい?」

「そう!」すすんで灯りをつけましょう!

susundeakariwo.jpg

「これを見よ!」

西条くんの手には、「さらにとんでもねーグラビア」を超える「考えられねーグラビア」の束!

ここに来る前に、西条くんと相談して、かの有名な『西条コレクション』から、よりすぐった(もはや用済みの)エログラビアの数々を用意したのです。

「こいつを、な‥‥‥‥?」

ああ、「悪事の相談」って、どうしてこんなに楽しいのでしょう?

「おおっ!それなら洗車も楽しいかも!」
「暗いと不平を言うよりもっ!」
「すすんで灯りをつけましょうっ!」
「セイ・パウロの言葉よりっ!」

(『心のともしび』より)

それから僕たちは、セイ・パウロの言葉に従って、洗車したパトカー1台1台の「車検証」の奥に「考えられねーグラビア」を挟み込んでいったのです。

むろん、車検は2年に1度(パトカーは8ナンバーなので2年に1度が車検)。その時にならないと発覚しません。
その時、誰が恥をかくのか。どういう騒ぎになるのかもまったく不明。
ですが、大切なことは、そこにエログラビアがあることなのです!
言ってみれば、未来への遺産?


こうして、昼までには、ワクワク楽しい洗車も終了し、僕たちは、警察の会議室に集められました。

「ごくろうだったな」

「いえいえ〜〜〜♪」
「また2年後にやらせてください♪」

「2年後?」

「余計なこと言うな。バカ西条!」

ところがところが!

会議室で僕たちを待ち受けていたのは、いかにも偉そうな人と、そして、

テーブルには、なんと人数分お弁当が!

「いやぁ、キミたち~。ご苦労だったね~。弁当用意したから。それから今日のバイト代も払うからね」

いかにも偉そうな人が言いました。

その横で駐在さん、
「それもちゃんと預金しろよ。ゆき姉の銀行にな」

そうなのです。
これは駐在さんの気を利かせた演出だったのでした。

ドラマだったら、ウルウルものですが、僕たちは一斉に青ざめました。
だって、全てのパトカーに「考えられねーグラビア」を仕込んだ後ですから。

 ヤべ~~〜〜〜〜〜
 それならそうと早く言えよ!駐在っ!


「‥‥‥‥ん?どうした?お前ら、うれしくないのか?」

「い、いえ‥‥‥。僕たち、ちょっと、拭き残しがあるんで失礼します!」

「ぁあ?多少の拭き残しはいいぞ?ママチャリ」

そうはいきません!

僕たちは全員大慌てで会議室を飛び出し、「考えられねーグラビア」回収に!

が。その時、すでに遅く、パトカー数台がすでにいなくなっていました。
あまり知られていませんが、パトカーは出動するのです!

「まさか金もらえるとはな〜〜」
「なんでこう、駐在は早く言わねえのかなぁ・・・。そういう大事なこと」
「いいから手分けして回収しろ!」

回収できるだけはしましたが、

「な、何枚足りない?」
「1枚、2枚、3枚‥‥‥‥‥12枚、13‥‥‥‥」

気分は番長皿屋敷のお菊さん。

「たぶん、4、5台分だと思うけど‥‥‥‥‥‥・」

お菊さんの場合は1枚でしたが、4〜5枚の「考えられねーグラビア」が行方不明!と言うか、行方はわかってます。

出動したパトカーの中です。

当然ですが、僕たちがパトカーにふれる機会は、もうおそらくありません。
つまり回収の機会はない、ということです。

「ど、どうする?」
「どうするったって・・・そのまま車検で恥じかいてもらうしかないよ・・・」

「こんなことなら普通のエログラビアにするんだった‥‥‥‥」

西条くんの反省点は少しヘン。

「一応、駐在に言う?」

「うん‥‥‥‥‥、それしかないな。駐在さんの立場考えると‥‥‥‥‥‥」

だって、高校生による洗車アルバイトを奨めたのは、間違いなく駐在さんです。
それだって、かなりゴリ押ししなければ無理だったでしょう。
常識的に考えても、警察が高校生にパトカーいじらせるって、ただ事じゃありません。


「バカヤローーーーーーーーーーー!!」

ほら。ただ事じゃない‥‥‥‥‥。

「「「「「 すいませーーーん‥‥‥」」」」」

「まったくオマエらは次から次から次へと! どういう育ち方してんだ!!」

「あーー。なんかそれなりにスクスクと。健康に‥‥」

「体の話じゃねーーーーーーー!!」

大激怒。

銀行強盗の時、あれ以上の怒りは考えられないと思ってましたが、
すぐ翌日に「それ以上」を見ることができるとは‥‥‥。
人間って、上には上があるもんです。

しかも、これが意外なほどに騒ぎが大きく、現在、出動しているパトカーのナンバーを婦警さんが報告にくるわ、内線電話はせわしくなるわ、無線連絡はするわの、おどろくような大騒動。

弁当など、当然のどを通りません。

しかし、件の偉い人(署長さんであることが判明)は、ドッシリかまえたものでして

「ハッハッハッ。君ら、聞きしに勝る悪ガキだなぁー。こりゃ駐在さんもたまらんなぁ」

「ボーナスでも増やしてやってください」
「キサマが言うな!西条!」

駐在さんは、もう立つ瀬がないらしく、

「申し訳ございませんでした!」

平身低頭、謝り続けているのでした‥‥‥‥‥。


「まぁ、署長さん。駐在も、このように反省してることですしー」

「キサマらが反省しろーーーーーーーーー!!!」


「いや、反省してるって」
「そうそう。海より深く」

と、主張したところに、ひとりの男性が入って来まして

 あ!アナタは‥‥‥‥‥‥!

僕が言うより早く孝昭くん、

「イ○ポ師範!」


第25話 17人いる!(5)へ|第27話 小さな太陽(2)へ→
【50000アクセス御礼】


はい。突如思い直しまして。

昨日、30,000HIT/日 を達成いたしましたぁ~!
もう設置したカウンター、ついてきてません。ですのでカウンター見てもわかりません(泣)。
よく言えばカウンターぶっちぎりっ!
アクセス解析は正確に動いてくださっておりまして、よーやくわかりました。

したがいまして、実は100,000HIT、とっくに超えてた・・・。ああ、ショック。

ついでにFC2アクセスランキングでも1位になりました!
これも相当、あやしい動きしてるんですが(笑)。でも、めでたく3冠達成です。

すでにここ長編になっちゃってるんで、読破するかたが1名いらっしゃると120HITくらいになります。したがって一般のブログとは一緒にできません。

120×100=12000 ○

ですから。

でもすごいですよねぇ・・・。30,000HIT/日 ですって。
正規なご来場人数は3000人/日 くらいです。

初日 4人/日 なのに。

なにはともあれ、皆様、ふか~くふか~く御礼申し上げます~。


第27話 小さな太陽(1)へ|第28話 小さな太陽(3)へ→
30,000HIT/日&いつの間に150,000HIT 御礼


<ランクリ小劇場>
昔、おばあちゃんが生きていた頃、いつも繰り返し聞かされた話がありまして。
ある日、町を歩いていたら靴磨きの少年がいたんだそうですよ。

「あら。小さいのに感心ね。たいへんじゃない?」
「うん。たいへんだけど。もう馴れちゃった」。
「じゃぁ、靴磨いてもらおうかしら?」
「おばあちゃんの靴、ピカピカじゃないか。いいよ。それよりさ。おいらブログ書いてるんだけどさ。それ帰ったら読んでくれる?それで、面白かったらさ。ランキングクリックしてよ!」
「はいはい。わかったわ。なんて言うブログ?」

おばあちゃんは少年と約束して帰って来たのだそうです。家でそのブログを読んだら、これが本当に面白かったらしいんですね。でも、おばあちゃんは、あんまり面白すぎてクリックを忘れちゃったんだそうです。次の日も。その次の日も。

で、何日かしてから「ブログ面白かったよ」って伝えるために、もう一度その街角を通ったら、少年はいなくなっていたんだそうです。
近くにいた人にたずねると
「ああ。あの子ならこないだ十八指腸潰瘍で死んじまったよ。最後に”ブログランキング”って繰り返し言いながら」。

おばあちゃんが言いました。
「あたしはね。なんであの時クリックしてあげなかったのかってね。それだけが心残りで。ほんと、わずかな手間惜しんだばっかりに生涯悔やむことになったのよ。」
「あなたもね。大人になったらクリックひとつ惜しむような人になっちゃダメよ」。

ほらね。
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うーん。関所だけでこの長さ・・・・。大問題。なんかきっちりオチもあるし・・・。
クリックしてもらうだけに、これほどのショートショートが必要なんでしょうか・・・・。


6章:第27話 小さな太陽(2)


「あーーーー!お前らこないだのぉ!」

さっそく師範。「イ○ポ」に敏感に反応します。

「包○高校生ども!」

「なにお!このイ○ポ!」


ああ‥‥‥低レベルな泥試合。

「コ、コヤツ!ゆ、許せん!」

向かって来ようとする師範を、駐在さんと署長さんが二人掛かりでとりなしますが

「まぁまぁ、ご師範。落ち着いて‥‥」「落ち着いて」

「署長さん!放してください!アヤツぶっ飛ばし終えたら傷害罪で逮捕してもかまわんですから!」

師範、本気!

大人げねーーーーーーーー

「それより、師範。めずらしいですな。こちらにいらっしゃるというのも」

さすが警察署長さん。こういう手合いの扱いがウマイ!

「あ、あー‥‥。あ、そうでした」
師範も、ようやく我に返りました。

「‥‥‥‥実はですな。今日は、署長さんにたってのお願いがございまして・・・」

ここで孝昭くん。よせばいいのにトドメ。
「ほら。やっぱイ○ポじゃん。立ててのお願いだって」

「ぬぁ!ぬぁにおおおおおお!」

バトル再発!

これを、またしても署長さんと駐在さんが制止!

「は!放してくださいぃ!二人とも!あのガキぶっ殺し終えたら、殺人罪現行犯で逮捕してもらってかまわんです!」

顔。真っ赤です。ご師範。
つくづく、悪口言わせたら、孝昭くんの右に出るヤツはいません。

署長さん、ここでは会話にならないと悟ってか、師範と連れ立って別室に移動されました。

実は、この師範の立てての・・もとい「たってのお願い」が、後々の僕たちに大きく関わってこようとは、この時、思いもよりませんでした。

残った駐在さん、

「‥‥ったく。キサマらは!」

孝昭くんのおかげで、僕ら一緒くたです。

「あと、弁当くったら、総務課ってとこに行って金もらって、とっとと帰れ!」

「それがーー‥‥‥‥」
そうはいきません。
僕たちには肝心な交渉事が残っているのです。

「あ?」

僕たちの表情から、それを汲み取ったらしき駐在さん。

「まぁ。今回の銀行強盗の件は学校には言わないでおいてやるからな。修学旅行、行きたいんだろ?」

『今回の銀行強盗の件』ってのもスゴいですが。

「「「「「 ありがとうございまーす! 」」」」」

ここは素直に、一同御礼!

‥‥‥‥‥が

「ん?西条。どうした?さほど嬉しくなさそうだな?」

ひとり、うかれない表情の西条くんに、駐在さんも気づきました。

「あーー、西条、バス酔いヒドいんです」
「今回、ほとんど貸し切りバスだから‥‥‥」

「あん?そうか。西条バス弱いのかぁ。わははは。柔道はあんなに強いのにな」

「関係ねーだろ」

むしろ運動のできる子に、バスに弱い子がいたものですが。
汽車通の西条くんが、乗り物に弱いというのも、奇妙ではありました。


─────翌日

僕たちは、警察からもらった『パトカー洗車代』を持って、再びユキ姉の銀行へ。

ホントのトコを言えば、おこづかいなんか、いくらあっても足りない年頃。それぞれ使い道だってあったと思うのですが、ここは西条くんと駐在さんの顔をたてたのです。

西条くんは、今度こそ得意満面。ユキ姉の窓口で話しこんでいました。

「ユキ姉。今度、俺ら、修学旅行なんだけどさ!おみやげなにがいい?」

「え?気をつかわなくっていいよ、西条。それよりチョット話したいことあるんだけど‥‥‥‥」

「ん?なんだ?ユキ姉」

「え‥‥‥‥‥ウン、いい。修学旅行から帰って来てからで」

「あ。だよな!ユキ姉、仕事中だもんな!」

「え‥‥‥‥ウン。まぁね」

「?」


さて。せっかく駐在さんが『銀行強盗』の一件をふせてくれたにもかかわらず。この直後、僕と孝昭くんがつまらない問題をひき起こして、またしても修学旅行は風前の灯となりました。

そうです!『靴の墓場』です!
もっとも、この事件については、駐在さんが学校に伝えたわけではなく、町内の人の通報でした。
この件については、あまり詳しく語りたくありませんが、警察も学校も、弁の立つ母が説き伏せ、めでたく修学旅行行きが決定!
話は、いっきに修学旅行当日にとびます。
(修学旅行中のことは後で番外編ででも書くとして、ここではその出発の朝のことだけ触れておきます)

─────修学旅行当日

僕たちは、乗り換え駅までの連絡のため、貸し切りバスに乗っていました。

そこまでのバスは、時間も距離も短いため、早く来た順に席に座ることになっていました。
出発の時間まであと30分。
みんな気分の高揚は隠しきれません。

というところで

「あ?なんだ?」
「パトカー?」

なんと!
パトカーが赤色灯を点けてやってきたのです!

「駐在!?」

「ママチャリーーーー! 西条ーーーーー! いるかーーーーー!」

ザワつくバスの車内、

「オマエら、またなんかやらかしたのか?」

「い、いや‥‥‥。今回は思いあたんないぞ?なあ?」
「え‥‥‥‥?うん‥‥‥‥‥‥‥‥」

まぁ掘り起こせばいくつも「思い当たる」んですが‥‥‥‥‥。
さすがに、修学旅行の全学年前で発表されるような事例はありません。

バスの窓から興味本位の同級生たちが一斉に見守る中、2人だけ駐在さんと面会に。

「な、なんだよ、駐在」
「ど、どうしたんですか?」

それはとっても意外な用件でした。

「おお。和菓子屋さんがな、コレお前らに『洗車のお礼』だとさ。それから、こっちは女房が作ったヤツだ」

ズッシリとした重い包みを2つ僕たちに手渡しました。

「え‥‥‥‥‥!」
「お、奥さんが?」

「ああ。バスの中ででも喰ってくれ」

「ちゅ‥‥‥‥‥駐在」「‥‥‥‥‥さん」

「いい旅をな!西条!」

「駐在・‥‥‥‥‥‥」


バスから覗いていた同級生たちが、「なんでもなかった」ことに落胆する中、さっそくそのバカでかい包みをあける西条くん。

そこには‥‥‥‥



 ヨーカンボタ餅ギッッッシリ!


6-ohagi.jpg


「せ、先生~〜!西条くんがバスの発車前から吐いてます~〜」


僕たちが、これを「駐在さんの逆襲」と気づいたのは、そのクソ重いフロシキ包みを京都まで持ち運び、西条くんが7度目に吐いた頃のことでした。



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30,000HIT/日&いつの間に150,000HIT 御礼

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