ぼくたちと駐在さんの700日戦争

 

  
最新話(8/20) 改訂中(8/7) 最新記事(8/13) ラジオ(8/7) アジト教室14 掲示板
まじめな話へ8章 第1話へ

『のぶくんの飛行機』目次へ|『プロポーズはテノールで』目次へ→

総合目次へ

駐在さん



ぼくたちと駐在さんの700日戦争

8章 マリア様によろしく


【あらすじ】(書籍版の原作のため、文庫6巻とは内容が異なります)
悪戯で巨大雪だるまを作っていた僕たちは、そこにくっついていたロザリオを発見。落とし主を捜す森田くんは、この持ち主が1年生の「恵美ちゃん」で、彼女が耳が不自由であることを知ります。
同情から恋心に変わる森田くんでしたが、恵美ちゃんは敬虔なクリスチャンで、森田くんの家は有名な寺の総代という超仏教家族。
しかも恵美ちゃんには、先輩「右京」を中心とした性犯罪グループの影がつきまといます。これに西条くんを先頭に、グループ全体で対立しますが、相手の組織は思いの他大きく・・・。
現実にあった性犯罪をとりあげ、最も議論をよんだぼくちゅう中最大の問題作です。

『マリア様によろしく』は文庫版では6巻。ですが、この巻から文庫版は大幅改稿。ブログ版とは内容が異なります
ひと粒で2度おいしい『ぼくちゅう』!こちらからどうぞ



▼目次
第1話 天使の忘れ物(1)
第2話 天使の忘れ物(2)
第3話 天使の忘れ物(3)
第4話 天使の忘れ物(4)
第5話 雪うさぎ(1)
第6話 雪うさぎ(2)
第7話 雪うさぎ(3)
第8話 雪うさぎ(4)
第9話 雪うさぎ(5)
第10話 雪うさぎ(6)
第11話 Jaimie&so on(1)
第12話 Jaimie&so on(2)
第13話 Jaimie&so on(3)
第14話 Jaimie&so on(4)
第15話 Jaimie&so on(5)
第16話 Jaimie&so on(6)
第17話 Jaimie&so on(7)
第18話 Jaimie&so on(8)
第19話 ザビエル(1)
第20話 ザビエル(2)
第21話 ザビエル(3)
第22話 ザビエル(4)
8章-第23話につきまして
第24話 君を守りたい(1)
第25話 君を守りたい(2)
第26話 君を守りたい(3)
第27話 君を守りたい(4)
第28話 君を守りたい(5)
第29話 君を守りたい(6)
第30話 君を守りたい(7)
第31話 君を守りたい(8)
第32話 あおのり
第33話 ロザリオの謎(1)
第34話 ロザリオの謎(2)
第35話 ロザリオの謎(3)
第36話 ロザリオの謎(4)
第37話 ロザリオの謎(5)
第38話 ロザリオの謎(6)
第39話 ロザリオの謎(7)
第40話 ロザリオの謎(8)
第41話 坂道
第42話 洗礼(1)
第43話 洗礼(2)
第44話 洗礼(3)
第45話 洗礼(4)
第46話 洗礼(5)
第47話 メーデー(1)
第48話 メーデー(2)
第49話 マリア様によろしく


総合目次へ

←「まじめなお話」へもどる

ジェミーが雪を見つめています。

「雪って・・・空から降りて来る白い妖精ですよね・・・・」。

「・・・・・・」「・・・・・・」「・・・・・・」。

孝昭くんが答えます。
「あのな・・ジェミー・・」。

「はい?」

「俺ら、今、遭難しかけてるのな。あ?わかるか?そ・う・な・ん」

「ええ。まぁ、なんとなく」。

「しかもな。猛吹雪だから。な?こんな高速で移動する妖精いるか?」

「やだなー。先輩、ロマンってもんがないんだからー。だからモテないんですよー」。

「な、なんだとぉ!おい、こいつ樹氷の仲間入りさせていいか!?」

「まぁまぁ。孝昭。もうそういうおふざけしてる事態じゃないから」。

「だいたいなー!ジェミーがボーゲンしかできねーからこういう目にあってんだぞ!お前、わかってんのか!?」

「え!なんとかクリスチャニアとかできる先輩たちがどーかしてんですよっ!ボーゲンのなにが悪いんです?」

「いや。ボーゲン悪くねぇけどな!ついてくんなよ。はじめっから!スキーできねぇんだったらよぉ!」

はい。僕たちは遭難しかけていました。
そこはスキー場の裏山。ここが最も近道、とふんだ僕たちの計画は、山の天候の変化と、あまりにスキーが素人なジェミーのおかげで著しく危険なものになっていました。
が、視界がきかず急遽ビバークという事態に陥っていながらも、メンバーがメンバーなので、その緊迫感はみじんもありません。

「僕はですねー。先輩がたと違って小学校は東京ですごしてんですーう!東京の交差点でシュテムクリスチャニアとかウェーデルンとかで曲がってるヤツなんかひとりもいませんよっ!」

いや。田舎の交差点もそんなやつはいないけど・・・。

「・・・・」「・・・・」「・・・・」

「いなかもん!」

「やっぱこいつ樹氷の仲間入りさせよーぜ!」
「おおー!」


とたんに激しい雪合戦。

「あー。ジェミーのおかげであったかくなったな」。
「うん」。
「で、これからどうする?」


続きを読む
←復習する?

「おい。お前ら、もっとストーブに寄れよ」。
やさしい駐在さん・・・。
「はい・・・」。

「ママチャリぃ。そっち寒いだろ?こっちに来い」。
やさしい駐在さん・・・。
「はい・・・」。

「西条、風邪ひくと悪いからな。コート着てろ」。
やさしい駐在さん・・・。
「あい・・・」。


「で・・・。」



続きを読む
←復習する?

「くそぉ~。雪だるまつくったってだけで、今月こづかいなしだぜ」。
「高い雪だるまだったな~」。
「次はもうちょっと小さいほうがいいな。扉壊さないくらいの」。

いや・・・。また作る気か?西条。
続きを読む
←復習する?


<ロザリオ:首かざりの一種と思われていますが実は手にかけて使うもの>


フェンス越しに保育園の庭が見えました。
本当に数えるほどの園児たちが遊んでいます。時間外保育の子供たちでしょう。
そこに、どこで着替えたのか、エプロン姿の”天使の恵美ちゃん”がかけよっていきました。
続きを読む
←復習する?


 第9回:ぼくちゅーずデー相性診断:女性用
 デートリッヒ。1万円くれるなら私なら手放す

 YES  NO


翌日。ジェミーは見るからにうきうきしていました。
昨日、自宅にもどってから、僕が早苗お姉さん(スケ番お欄)とコンタクトがとれたからです。
続きを読む
←復習する?

お欄さん。
「いや。西条はダメだ。あいつは女子供はダメなんだ。ゆかり(竹内さん)んときも、アイツ、手ぇ出さなかったろ?」

が、これにジェミー。
「え?えっとー。僕はかまわないんですか?」

「あ?お前は並んでりゃいいんだよ。頭数揃えるだけだから。人数が拮抗してないとね」。

「えー。なんかついでですねー」。

「不満か?」

「うーん。かまいませんけどー。じゃぁ、グループ名つけていいですかぁ?」

「はぁ?グループ名?」

「えー。僕たち・・じゃない、あたいたちのグループ名です」。

「あ?言ってみろ」。

「えっとですねー。ジェミーアンドぉ、ハー・・・」

「あ!お欄さん。失礼しましたぁ。じゃ、こいつの上着お願いしまぁ~す」。

僕はジェミーの首根っこをつかむと、早々にカタリーナを退散。
まったくこいつといると心臓がいくつあっても足りません。
続きを読む
スポンサー