ぼくたちと駐在さんの700日戦争

 

  
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みなさん。こんにちは。出欠で死んだ井上です。
千葉曰く出欠死。

血液型というと、とかく性格から判断しようとするけど問題には必ずヒントが隠されている、これが僕の推理の入り方なんだ。

まず、出題には5人が出てる。

血液型が4種類だから、ここに4種類のすべてが揃っているということが考えらるよね。そうでなければ4人でいいはずなので。

その上で、主人公ママチャリが一番下、ということはママチャリと同じ血液型が一人はいる、ということがわかる。

つまり、西条、孝昭、僕、森田くん、はバラバラな血液型ってことだ。

ここでキーマンは森田くん。
キャラとしては頭脳派で、言ってみれば僕に近いわけだけど、登場キャラのうちでは、たとえばジェミーや千葉、同じのっぽさん部隊でもチャーリーの方がメジャーでしょ?森田くんには悪いけど。

それでも森田くんが例に出ている。
ということは、森田くんは、極めてめずらしい血液型ということになる。

ここから考えれば森田くんは一番希少なAB。
残り3種類の血液型だけ考えればいいことになる。

ここではじめて性格の判断。
森田くんがABとなれば、メンバー中一番しっかりしている僕はだいたいA。
これは当たってるかた、多かった。最高正解率になってる。

残りは西条、孝昭。この2人は似ているわけだけど、どちらかがOでどちらかがB。

どっちが強引マイウェイで子供好きか?という判断で、西条はB。
孝昭=O型。

ママチャリは?
mixi入ってるかたはわかるよね。大人チャリの血液型、公開されてるから。
和美ちゃんへのわがままぶりで、みなさん惑わされたみたいだけど、Oです。

正解は

西条くん B
孝昭くん O
井上   A
森田くん AB
ママチャリ O

あめンぼさん
ごっちゃんさん 正解!
メルヘンポイント20点!


それから6666666を踏まれたみいすけ君。
おめでとう。
リクエスト特権あるので、早めにね~~~~。

じゃ。またね!


<お知らせ>

映画のメンバーに遇えるよ!

『ぼくちゅうBOYSの撮影日誌』

それからGyaoに映画の正式ページもできました!

http://bokuchu.gyao.jp/

まだなんにもないけど、これから充実していくみたいです。

第62話アップは深夜。

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なんとも複雑な雰囲気の車内。

「お前」。

能勢さんのドスの効いた声。

「はい?なにか?」




「星座。なに座?」





えええええ!?ヤクザのする質問じゃないと思うんですが・・・。

「なに座だ!」

しかも脅すし・・・。

「み、みずがめ座ですが・・・・」。


「へ~~~~~。みずがめ~~~~~」。

いやいやいやいや。
なに感心してんだよ!ヤクザがよ!

ところが

牡牛座と合うなっ!」

え!そうなのか!?
そんなこと本当にどうでもいいけど。

まさか・・・

「俺、牡牛座」。

げ~~~~~~~~~~~~~

かんべんしてくれ~~~~~~

「ふふ。。」

うわ~~~。その「。。」ふたっついた笑い方するな~~~~!!


おがぁぢぁ~~~~ん

すでに濁点まみれの泣きが入る僕。

「そ、そ、そうなんですか~~~~」。
声が小刻みに震えます。

とにかく早くついてくれ~~~~

「いくつだっけ?」

「えと・・・。じゅ、17歳ですが・・・」。

「そ~~~。17~~~~~」。

と。目の前の信号が黄色になりました。

すると能瀬さん
「おらぁ!信号黄色だぞ。止まれや」

運転している若いのに言いつけます。

「へい!」

おもいっきり急停車。
止まんなくっていいんですけど・・・。

「信号は守んないとなぁ。え?」

「そ、そうですね」。

っていうか、普段なら絶対通過してるくせに・・・。

と。なんと!

能瀬さん。パンッっと、僕の太ももをたたきました。
普通の叩き方と違うのは、そのまま手がのっかってることっ!

 うそ~~~~~~

だいたい女性と異なり男は「太もも」など意識したことがありません。
あらためてそこが「太もも」なんだ、と、この時思い知ったくらいです。

なんとか話そらさなくっちゃ。

「あの・・・あの・・・坂本のとこには手形の取り立てですか?」

おそるおそる聴きました。

「んあ?」

とたんに不愉快そうな能瀬さん。

「てめぇらガキの知ったこっちゃねぇよ」。

「え・・・?ええ・・・まぁ・・・。でも・・・・」。

「んん?お友達思いだなぁ。兄ちゃん」

と言うと

「ま。教えてやらねぇでもねぇが」。

そう言うとさっきの太ももの手を上にずり上げて来ました。

うーん。そうか。女の人ってこんなやな気分味わうんだなー。
僕も大人になったら注意しよ!(実際はこの決心はすぐに忘れ去りました)。

とか言ってる場合じゃありません。

僕はそのさらに上に手でガードをはると

「でも・・・ほら。手形なら期日決まってて、ほら。その日になれば現金化なるんですよね?」

「んん?」

「そ、その日まで待てばいいことじゃないですか」。

するとこれには、能瀬さんばかりではなく、全員が声を出して笑いました。
僕は笑われている意味がわかりませんでしたが、知識が井上くんにさずかったところまでしかありませんから、やむをえません。

「あのなぁ。兄ちゃん。俺らが待ってんのは手形が落ちる日じゃねぇんだよ」。

「え?」

「市中を走っちまった手形はなぁ。最後は必ず落ちなくなるんだ」。

「市中?」

この後の能瀬さんの説明をかいつまむと「市中を走る」とは、業界用語で手形が街金から街金へと流れること。
手形がお金のように流通することはグレート井上くんの説明の通りです。
普通の手形は銀行を通して流通しますが、あぶない会社の振り出した手形は、銀行で割り引くことができなくなります(トヨタと比較した時のセクシーランジェリーショップ西条の場合を思い出してください)。

そういう「危ない会社」の手形を現金化するには、街の金融屋に持って行くしかありません。
つまり、坂本くんの家の振り出した手形は、すでに銀行が割引しなくなった、ということです。これはズバリ「倒産しそうな会社」というレッテルを貼られたようなもので、企業としては絶体絶命です。
むろん、そこから立ち直る会社もたくさんありますが、多くは街金、闇金という悪循環へと陥るのです。

「そうすると手形が落ちるまで、あそこで番してるってことなんですか?」

「はぁ?」

こう言うと、また3人が大声で笑いました。

「あほか。そんな気のなげぇことやってられっか。俺らぁ、むしろあそこが不渡り出すようにあそこにいるんだ」。

僕は彼らの言っている意味がまったくわかりませんでした。

「しかし鈴白のケンがしゃしゃり出てくるとはなぁ・・・・」。

まただ・・・。鈴白・・・。
僕はここで口をはさみませんでした。
ケンちゃんとは、なるべく知り合いのふりをしたほうがいいと思ったからです。

助手席にいた男がたずねました。

「常務、あのめちゃくちゃな男、何者なんすか?すげぇ腹たってんすけど。俺」

常務?能瀬さん、常務なのか?

「あ?ば、バカ野郎!めったなこと言うな!てめぇもゴールド会員なりてぇのか!」

よほどな目に会ってることは間違いない・・・。
ゴールド会員の常務。

「あいつぁカタギになっても鈴白が目ぇかけてる。その上、親父は警察関係者ときたもんだ」。

「え!鈴白の?サツもっすか?」

よほどの実力者か組織のようです。鈴白。
警察より前に言われてる・・・。

「おお。それでいてあの腕だからよ。ここいらじゃ手ぇ出せるやつあいねぇ。てめぇも気ぃつけろよ!指1本じゃすまねぇぞ」

「へ・・・へい」。

なにおっかない会話してんでしょうか。指1本。

「ピンクのポイントカード渡されたら終わりだから」。

すげ~~~。メルヘンカード。
世間でこれほど恐れられているポイントカードってあるんでしょうか。
そのゴールド会員なっちゃってるのね。能瀬さん・・・。

「おめぇ。カード持ってねぇのか?その・・メ、メルヘンの・・・」

僕にたずねました。
職業柄か「メルヘン」が言いにくいようです。
うん。すっげぇ似合わない。メルヘンって言葉。

「え。こないだ渡されました。おみやげ無理矢理持たされたとき・・・」。

こう答えると
「そうかっ!おめぇも持ってんのかぁ!そーかそーか!」

なにかすさまじい親近感があるようです。メルヘンカード所有者。

僕はこのテンションに乗って聴いてみました。
「あの。早乙女さんのところはご存知ないんですか?」

「あん?早乙女ンとこも知ってんのか。お前」。

「ええ。まぁ」。

「カタギの高校生とは思えねぇな。あのなぁ、この市には金融屋は一軒だ。県全部でも系列に分けりゃ十数軒しかねぇ」。

「少ないんですね・・・」。

「あ?パイ小っちぇえからな。都会とはわけがちがう」。

「ええ・・・」。

「金融屋同士は、手形流通すっから、たいていは知り合いだ。ていうか全部だな」。

「へぇ・・・・」。

「たまに同じ抵当争う敵になる時もあるが。ま、ふつうは仲良しさんじゃねぇとやってらんねぇ」。

そう言った後、能瀬さん。
ポツリと吐くように
「ま。銀行さんさえなぁ、貸してやりゃぁ俺らもいらねぇもんをよ。あいつらぁ抵当とった上にヤクザ以下のこと平気でやるからな」。

僕はまた彼の言っていることがわかりませんでしたが、奇妙に重く聴こえる言葉でした。


すると能瀬さん。思い返したように

「あ!見ろ!そこ!」

指を指しました。

それは
『ホテル・キャッツアイ』
ピンクの看板と下品なイルミネーション。

ええええええ!

「あそこもうちが経営してんだぜ」。

なんだぁ。そういうことかぁ。
おどかすんじゃね~~~~~!
っていうか、太ももからいいかげん手ぇ離せよ!


「ところで水瓶座だっけ?」


そこにもどるかっ!


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「あ!僕、みずがめじゃないや」

「なんだとぉ!?」

こういうことで怒られるのもめずらしい・・・。
それにしても怖い。

「じゃ、何座だ!?」

えっと。そんなに重要なんでしょうか?ヤクザにとっての星座。

「えと・・・。えと・・・わらび座*?」

「なんじゃそりゃ」。

(*わらび座=宝塚や劇団四季に次ぐ劇団)

なんでもいいんです。時間稼げりゃ。

しかしこの時間取りが幸いし、

「あ!あけぼの小路!ここですね!」

「ちっ!」

なにが「ちっ」?


僕は、車が停車するかしないかのうちに降りました。
太ももに能瀬さんのなまあたたか~いぬくもりが残っているのが、なんとも不快でしたが、とりあえず無事到着。めでたしめでたし。

ケンちゃんと西条くん、孝昭くんの3人は、すでに「バー・りつ子」の紫の看板の下で待っていました。

僕たち3人は、高校生でありながら、河野くんの親戚が飲み屋さんを経営していたおかげで、こうした歓楽街に何度か足を踏み入れたことがありました。
それでも小路の酒屋の扉が開くたびに、聴こえてくる店のBGM、時おりすれちがう千鳥足の大人たち。それはまさに別世界で、時おり、そこからもどれなくなるような錯覚に陥りました。

「すいやせん。遅れやした・・・」。
車を置いて来た能勢さんが、低い声でケンちゃんに言いました。

ケンちゃん。
「おお。入れや」。

バーりつ子のドアを開けました。

店の中は必要以上に暗く、狭い空間でした。
L字のカウンターしかありません。そこに一人だけ、飲みつぶれたのかカウンターにつっぷした客。

するとカウンターの中にいた厚化粧の女性が
「あら!ケンちゃん!おひさしぶりっ!」

「おお。ババァ、元気だったか?」

「また!口悪いんだから!」

そこのママ(?)は、ババァと言われるほどの年齢ではありませんでした。
確かに、駐在さんの奥さんなどよりは年上に違いありませんが、化粧のせいもあるのか、かなり屋の女将さんよりはずいぶんと若く、そして奇麗に見えました。

ママは僕たちを見かけると

「あら。ずいぶんと若いお客さん連れてきたのね。だいじょうぶ?」

「んーー。飲ませるわけじゃねぇからな」。

「うーん。でも制服はねぇ。警察だいぶうるさいのよ」。

これに僕。
「あ。警察は大丈夫ですから、バイトとでもしておいてください。すいません」。

「あら。しっかりした子ね。ま。いいわ」。

ケンちゃんは、さらにママになんらかの合図を送ったみたいでした。
それを受けてママ。
よいつぶれていた先客に
「ほら!ゲンさん!おきて!お迎え来てるわよ!」
ゆすりおこすと

「ン~~~~?ン~~~~?」

正体のなくなった「ゲンさん」を、勘定をとるでもなく、店から送り出してしまいました。

ケンちゃん。
「わりぃなぁ。ママ。ちょっとたてこんだ話でよ」。

「いいのよ~。来てくれただけでもうれしいんだから!」

どうもこの店でのケンちゃんの好感度は高いみたいです。

「お前ら。そこ座れ」。

「へい・・・」

ケンちゃんを中心に、能瀬さんたちと、僕たち。3人ずつが左右に分れた形です。

「そいじゃママ。俺はいつもの」。

おおおお。ケンちゃん、かっこいい!
男なら、特に僕たち子供には、憧れの台詞です。
さすが大人!

「はい!ホッピー*ね!」

ホ・・・ホッピー・・・・。
なんだそのマンガみたいな飲み物は・・・。

(*ホッピー=ビールとそっくりなノンアルコール飲料。関東を中心に流行し現在は全国区)

「ば、ばかやろっ!名前出すなっつってるだろっ!」

「あ。ごめんね~~。ケンちゃん」。

「きょ、今日は車だからよ!い、一滴も飲めねぇんだ!」

けれどママ。
「なーに言ってんだか。どっちにしろ甘党のくせに」。
軽く受け流します。

「う、う、うるせーーー!」

すると今度はケンちゃん。
能瀬さんたちに向かって

「おー!お前ら。今日は俺のおごりだから!」。

「へい」。

「なんでも好きなホッピー注文していいぞ!」

いや。なんでも好きなって・・・。
これでホッピー以外注文できたらたいへんなもんです。

「そ、そいじゃ、俺はホッピーで・・・」。
「じ、じゃ、俺も、ホホ、ホッピー・・・」。
「お、おいらも・・・ホッピー・・・・」。

当然のオーダー・・・。

今度は僕たちのほうを向くと

「西条たちは~。ま、ガキだからなぁ・・・」。

ちょっと考えて

「ママ。こいつらにはホッピー出してやってくれ」。

結局全員ホッピーかよ・・・。
ならまとめて言えばいいものを。

全員の前に、ビールに極めて似た飲み物が揃い、さっきまでおもいっきり敵同士なのに

「かんぱ~~~~~~い」。

ケンちゃんの音頭でグラスを合わせます。
大人って不思議・・・。

「ぷは~~~~。ひとあばれした後はきくな~~~」。

えっと。なにがきくのかわかんないんですが。

しかしケンちゃん。さっそく本論に入りました。

「ところで能瀬ぇ。舎弟に聴いたんだが。そこの水道屋の手形なぁ」。

ここまで聴いて能瀬さん。
「いや。ケンイチさん。あんたも元は素人じゃねぇんだ。こいつは仕事だからな。いくらあんたの頼みでも」。

ケンちゃん。
「ああ。わかってる」。

落ち着いて言いました。

「で。額面で何枚持ってる?」

「ああ。うちがあずかってるのは50万が4枚だけだ」。

合計200万円。これでいくら貸したのでしょう?

「早乙女んとこは?」

「早乙女んとこは1枚もねぇ。すでに流れてる」。

「なんだって?」

能瀬さん、これを鼻で小さく笑うと

「いや。あんたも知ってるだろ?手形ぁ1度人の手に渡りゃぁ善意の第三者だ。常識だぜ」。

「善意の第三者って・・・?」
僕は能勢さんが言った「善意」という言葉が気になって、思わずたずねていました。

これに答えてくれたのは、ケンちゃんでした。

「ん?手形はよ。もらった者には法律上罪がねぇ」。

「どういうことです?」

「だからな。騙されてとられていようが、裏に詐欺で名前書かされていようが、それを流通で受け取った人間には関係ねぇだろ?」。

「ええ・・・。事情・・・わかるとは限りませんからね。確かに」。

「それを善意の第三者って言ってな。法律で保護されているんだ」。

騙されてとられたものであろうが、なんであろうがもらうことができる・・・。
そんな法律、あるんだ・・・。

「だから良からぬ策で取り上げた手形はよ。さっさと他所にまわすんだ。ま、こいつら悪徳の常套手段だ」。

能瀬さん。
「ケンイチさん。また人聞きの悪いことを。俺らは法律に基づいてんですぜ?だいたい早乙女んとっからうちに来た時点で、うちがすでに善意の第三者ですからねぇ」

「ああ。そうだな。てめぇらで善意なんだから法律ってなぁおかしいよな」。

「いや。鈴白もやってたでしょうが。知らないとは言わせませんぜ?」

僕は西条くんに小さな声で聴きました。
「鈴白ってなに?」

西条くん。
僕の耳元で
「あ。ケンイチ兄ちゃんが前やっかいになってた組だ」。

西条くんの話だと、鈴白の元は鈴木組という組で、ここが世襲制をとらなかったらしく、合併した組の組長が二代目を継いだのだそうです。この人の名前が白木で、それぞれの頭から鈴白組と改名したらしい、とのこと。
その世界には、その世界なりにいろいろとあるものです。
ケンちゃんが道を踏み外した頃、この組織にいたらしく、しかも腕もたつので3代目候補とまで言われていたらしいのですが、途中から足を洗い、奥さんとなった人の家業からケーキ屋になった、というわけです。
駐在さんにつかまりまくっていた頃というのは、おそらくその頃のことなのでしょう。

ケンちゃん。落ち着いた口調で
「でな。舎弟の友達っていうんだなぁ。その水道屋」。

能瀬さん。
「いや。あそこはもう時間の問題ですぜ。俺らが番してるくらいですからねぇ」。

「ああ。そんなこたわかってる」。

時間の問題・・・。つまり倒産する、ということ。
僕の脳裏には、渉くんと坂本くんが複雑に入り交じっていました。

「だが、舎弟が助けたいって言うからよ。おまえらのだけでも買いもどさせてくんねぇか?」
「え!元金でですか?」

「ああ。まさか額面とは言わねぇだろ?能瀬ぇ」。
「いや・・・それはかんべんしておくんなさ・・・・」。

するとケンちゃん。持っていた手提げ鞄から、なにやらノートを取り出しました。
見ると得意先台帳、と、書いてあります。

ページをめくるケンちゃん。
「のせ・・・のせ・・・と。あったあった」。

「な・・・なにを?」

「能瀬ぇ。お前、出身、酒入小学校なんだってな」。

「え!」

能瀬さん。かなり驚いています。

「5年生ンとき、スカートめくりして怒られた際、担任が激怒して犯人たちを教壇に立たせた」。

「えええ!な、な、な、なにを?」
目を丸くする能瀬さん。

「そこで先生がそこにいた男子にスカートはかせてよ。女子にめくらせたんだってなぁ?」

「え~~~~~~~~~」。

能瀬さん。脂汗が出てます。

「男子たちは泣いたんだが。ところがそこでひとりだけ勃○させて悦んでたってヤツがぁ・・・」

「ケケ、ケンイチさん。わ、わかりましたから!やや、やめてください・・・」。

「それから6年のとき。松島への修学旅行で~、同じ部屋になった男子~~上田博章くん!こいつに・・・」

「か、かんべんしてください~~~~!わかりましたって!」

能瀬さん。すでに必死。

ママたちがクスクス笑っています。

「ま。菊水の親父には俺がかけあってやる。おめぇ常務の責務じゃ重いだろうからな」。

「へ、へい。お、お願いしやす・・・」。

それにしても。なんて恐ろしい得意先台帳。
こんなものが存在していてはかないません。

ポイントカードだけじゃないんだ・・・。ケーキ屋メルヘン・・・。


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なかば強引に押し切ったケンちゃんでしたが

「よし。じゃ、今から行くぞ!」

「え?い、今から?」
これに驚いたのは僕たち。

「あの。別に明日でも・・・・」。

これに対してケンちゃん。
「ばかやろぉ。こんなんでもプロなんだ。舐めちゃいけねぇ。明日になれば人数は倍になる。半日おけばさらに倍だ」。

それはまさしくプロの世界を知っている人の言葉でした。

「そして午後になりゃもうお手上げだ。対策うってくるに決まってんだろ。なぁ?能瀬よー」。

同意を求められた能瀬さん。苦笑いしながら

「え?えーっと・・・」。

言葉を濁しました。

なるほど・・・。速攻でやらなきゃダメなのか。

「別にお前らぁ、ついてこなくっていいけどな。あ。西条は来い」。

「うん」。

するとケンちゃん心酔の孝昭くん。
「俺もついて行きます!」

「えっと。じゃ、僕も行きます」。

西条くんと孝昭くんでは、不安でたまりません。
また、正直なところ、垣間見えてきた大人の裏世界を見てみたいという好奇心もありました。

ケンちゃん。
「じゃ。ここで中締めとすっかぁ。おお!おめーらなんでも好きなもん注文しろ!」

と、能瀬さんの部下たちが
「あ!じゃぁ俺はビー・・「ママ!俺はホッピーな!」

「俺もビー・・ホッピーおかわりっ!」

遮られてしまいました・・・。

これをうけて能瀬さん。
「ママ・・・・俺はホッピー・・・・・」。
賢明です。

結局また7人ともホッピー

これをおいしそうに飲み干すとケンちゃん。
「ママ、電話貸してくれ」。

ピンク電話に10円玉を1枚入れ、顧客台帳をめくると、なにやら番号を回し始めました。

そして受話器だけを能瀬さんにむけ、
「おい。菊水の親父だ。連絡だけしろや」。

当時、10円でできる市外通話時間はたかが知れていました。
10円玉を1枚しか入れなかったのは、長い連絡を避けさせるためなのでしょう。

能瀬さん
「あ。社長。今から客人つれていきますんで・・」。

とだけ伝えると、
 カチャ
コインが落ちた音がしました。

「よ~~~し!じゃ、行くかぁ!ママ、ごちそーさま!ホッピーうまかったぜ!なぁ?」

もう、強制の「なぁ」です。

しかたないので全員で
「ママ、ホッピー、ごちそうさま~~~~」。


バーりつ子の外へと出て、さて車に分乗、という段になってケンちゃん。
「能瀬。場所変わってねぇんだろ?」

「ええ。越してませんから」。

「んじゃ先に行け」。

ケンちゃん。今度は途中の逃亡を計算してか、自分が後を追う形を選びました。
僕は、ケンちゃんの「プロぶり」にただひたすら感心していました。
裏には裏のやりかたがあるものです。

しかし、大問題発覚。

「あの~~~。ケンちゃん、僕また能瀬さんの車に?」

そうです。また太ももに手などおかれたらかないません。

するとケンちゃん。気づいてくれました。

「あーーー!そかそか。うん。わかった」。

 ほっ・・・

「じゃ、西条もそっち乗せるから」。

 えっ!

ちがうんですけど・・・。
そういうことじゃなくってですね・・・。

結局、僕は能勢さんたちの後部座席に乗り、そこにさらに西条くんが乗ったため、僕が能瀬さんとピッタリくっつくことになってしまいました。

「ふふ。。」

 おがぁぢゃ~~~~ん

また濁点混じりで嘆く僕。

「さ、西条・・・。変わってくんない?」

「ああ。かまわねぇぜ?」

西条くんは言ってくれたのですが、
能瀬さん、突然
「出せっ!」

ドアが閉まる前に車を走らせてしまいました・・・・。

しかしまぁ、今回は西条くんが隣りにいますし。
さすがに太ももはないでしょう。



確かに太ももはありませんでした。能瀬さんにもその程度の常識はあるようです。

でも。お尻になんかさわさわしてるもんがあるんですが・・・・。

「ふふ。。」

 おばぁぢゃ~~~~ん

さらに先祖にすがる僕なのでした・・・・。


そうか。女性がお尻さわられるってこんなに不快なんだ。
僕も将来はそういうことしないようにしよ!(この決心も間もなく忘れ去ったみたいです)。

奇妙にお尻をもじもじさせる僕を見て西条くん。

「なにやってんだ?お前」。

えーーーっと。

この「お尻をさわられている」という言葉の出にくいこと出にくいこと。

すると西条くん。

「わかった!」

「え?」

ぎょう虫いるんだなっ!お前」。

ちがうわっ!

「困ったなー。ポキールもってねぇしなー」。

いやいや。ポキール検査用のシールであって、あれでぎょう虫獲ってるわけじゃないぞ。
どうも西条くん。ポキールをゴキブリホイホイのぎょう虫版と勘違いしてるようです。
っていうか、だいたいにおいて、そんなもん普段持って歩いてるヤツ、見たことない。

ところが西条くん。一度、寄生虫を調べたことがあるものですから(8章参照)、まー、続ける続ける。

「ぎょう虫よりはな。鞭虫がやっかいだぞ。鞭虫」。

「そ、そうか?」
しかたなく僕。


「あとな。フィラリアとかなっ!」。


そりゃ犬だろっ!犬っ!

西条のバカヤロ~~~~~~~。

と言っている間にも、能瀬さんのモソモソは続きます。

けんべんしてくれ~~~~

あ。ちがった。そりゃポキールだ。

かんべんしてくれ~~~~

しかたないので

「あと・・・どれくらいでつくんですか?」

一応聴いてみました。

すると能瀬さん

「ん?少し遠回りする?」

ちがう~~~~~~~~~!!!


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批判があったので、今日の標語載せないでみる
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はい!突然ギャラリー。
今回は6666666を踏んだみいすけくん(中学生、かな?)リクエスト。
久保くんドアップです。いまごろ初登場~~~
kubo.gif

西条くんや孝昭くんと違い、典型的不良だった久保くんは、見た目だけだと、僕たちの中では河野くんと並ぶワル。
また他の教科はお話にならないのに「英語だけ得意」という、これもどこの学校にもよくいるタイプでした。
西条くんたちの突出した強さに隠れていましたが、見てくれどおりに狂暴で、不良としてじゅうぶんに強かったようです。
とにかく顔が広く、情報通で、しかもガセネタがないことで定評がありました。
腸が弱いのがなんてったってハウドゥユドウ。

<お知らせ>

読者さんで、映画で駐在さんを演じる佐々木蔵之介さんのファンである チーズ桂子さんが、ぼくちゅうの応援ページをつくってくださいました。
http://bokuchubu.web.fc2.com/
その名も『ぼくちゅう応援部』

ありがとうございます~~~~~。

こちらバナー。
bn1.gif


ぼくちゅうファンサイトといたしましてはmixi含めて4つめ、くらい?

こちら。本家にリンク、あとで貼っときますので、ぼくちゅうともどもヨロです~~。

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お~~~。すんまそんっ!

今日ね。って、昨日?

栃木県、烏山。行ってまいりました!

そうそう。
映画『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』撮影現場。

もちろん目的は、撮影スタッフのみなさまの慰労ですが
その目標の中の1/100くらいに

「和美ちゃん役の倉科カナちゃんに会う」

などというのは、ほとんど含まれていなかったわけですが

ええ。
ええ。

倉科カナちゃん。『根津サンセットカフェ』を見て以来の絶大なファンだったんですけど

けしてそれが主目的ではなく

烏山へと行ってまいりました!

車(えすてま)で行ったため、ま~~~疲れたわ疲れたわ。
夜中にもどって、そのまんま倒れたように寝ておりました~~~~。

 で。今おきた。


結果!

ナビが大バカ野郎で駅の反対側に出てしまいまして

踏切でひっかかっておりましたら、当然その前を電車が。

実はそれが「倉科カナちゃん」を乗せた電車でございました。

会えなかった・・・・・。

いえ・・・・けしてショックなわけ・・・ないでしょ・・・・

そんなねぇ・・・・目的の1/50くらいなことが叶わなかったくらいで・・・・

でね。

スタッフのかたが気を使われまして。

僕も大人ですからね。

「いやぁ。大丈夫ですよ。ちょっと目的の1/20くらいがかなわなかっただけですから~」。

元気な声で弱々しく答えましたところ

グレート井上くんと、孝昭が会いたがってる、っておっしゃってくださるわけです。

「え!それはぜひにっ!」

というわけで、

ぼくちゅうBOYSメンバーと会ってまいりました!

もちろんママチャリの市原隼人くんともっ!

まぁ、目的の1/5であった倉科カナちゃんとの出会いはかないませんでしたが、
会ってきましたよ~~~。

でね。

性器の出会い・・あ。もとい。世紀の出会い。

ママチャリ VS 本チャリ!

あ。監督さんともお会いしてきました。
それからお母ちゃん=石野真子さん、とも。

まぁ、これだけ会えばねぇ。
目的の2/3は、果たしたことになりますんで。

でね。

市原隼人くん。腰低っぅぅぅぅぅ!!!

びっくりしました。

僕はね。なにしろ主演男優さんでしょ?
で。若い時からチヤホヤされてきたかたですからね。
正直なとこ
「あん?原作しゃぁ?ったく。かったりぃなぁ。サイン1枚の半分書くから帰ってもらえっ!」
くらいにね。生意気なもんだと思ってたんですよ。

大間違いでした。
元チャリより、ずっと腰低かった・・・。
おそらくスタッフまで含めて一番腰低かったんじゃないでしょうか?

ちょうどママチャリ宅の撮影シーンやってたんですけどね。
にこやかに登場したママチャリ。

「ども。ママチャリです」。
「あ。こんにちは。ママチャリです~~~」。

へんな挨拶かわしまして。
なにしゃべったか覚えてませんが、とにかく腰低かった。
なにもそこまで、ってくらい低かったですねぇ。

「ぼくちゅう、シリーズ化でがんばりましょう!」
「はい!25くらいまではいけますっ!」

ってなこと話し合いましてね。

ちょっと感動でしたねぇ。
これなら目標の1/2の倉科カナちゃんとの出会いなくってもね。
価値がありました!

でね。
グレート井上くんと孝昭くん。

彼らに会ったのは、もっとセンセーショナルでした。

彼らは今日オフで、宿にいたのですが。

まるで普通の高校生!!!!!

っていうか、加治将樹くん、孝昭。そっくりじゃん!

彼らとはおもいっきりうちとけまして。
というか、礼儀正しい上になつっこいやつらでございましてね。

物語の孝昭とグレート井上くん。そのものだっ!


「夕子ちゃんの熊くれっ!」
「やなこったっ!」

そのものでしたね。

彼らの僕に対する態度もすさまじく腰低いっていうか
ただの高校生ファンになっちゃってるんですが。

うちとけすぎて。
つい最後聴いてしまいました。

「ところで孝昭さぁ。和美・・・倉科カナちゃんに会った?」

「はいっ!会いました!」
「めっさ可愛かったですよ~~~!」


「え?やっぱし??」
声のふるえる僕。

「ええ!可愛かったです。なぁ」。
「はい。ものすごっ!」


く、くそ・・・・。
そこまで強調されると・・・。

まぁいいや。目的の7割くらいがかなわなかったからといって・・・。


あ!本文ですね。
はいはい。今から書くんですよ。

すいません。おもいっきり寝てました・・・。


※ぼくちゅう出演の西条くんたちが日記ブログ書いてます。

『ぼくちゅうBOYSの撮影日誌』
http://bokuchuthemovie.blog111.fc2.com/

コメントもちゃんと読んでるみたいなんで
応援してあげてね~~~。

こっちはスタッフさんの撮影日誌。
「ぼくちゅう」撮影日誌 シャネルDE現場
http://ameblo.jp/bokuchuthemovie/


あ。そうそう。
グレート井上くんと孝昭くん。
千葉くんの寝込みを襲う、という悪戯を敢行したみたいなんですが

「寝起き悪くて、殴られました」。

とか言ってましたね。

加治くん。孝昭は手段選んでちゃダメだよ。


※携帯で12章-第66話が見られない、というかたへ。
http://700days.blog69.fc2.com/?mode=m&no=581
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