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夕子ちゃんと村山くんが、臨時の策略デートに出かけたのと入れ替わるように、1台の軽トラックが庭にすべりこんできました。
横に「National」の文字。
そうです。電気屋です。
「よし!配置につけ!」

夕子ちゃんと村山くんが、臨時の策略デートに出かけたのと入れ替わるように、1台の軽トラックが庭にすべりこんできました。
横に「National」の文字。
そうです。電気屋です。
「よし!配置につけ!」
命令一下、残った7名は一斉に動き出しました。
うーん。なんて統制がとれているんでしょう?
まず、僕とグレート井上くんが、分配機のある夕子ちゃんの部屋へ。
その後ろに西条くんが続き、さらに孝昭くん、そしてその後ろにさらに3名が続いて・・・・
って、なんで全員夕子ちゃんの部屋に集まってんだよっ!
「お前ら、こっちじゃねーだろーがっ!?」
「いやぁ〜。女の子の部屋っていいねぇ〜〜」。
「ばかっ。さっさと配置につけ!」
「おれ。ここが配置でいいや」。
「おれも〜」。
統制はとんだ妄想でした。現実とはこんなもんです。
グレート井上くんが怒りました。
「こらっ。お前ら、妹のクマにすりすりするなぁっ!」。

うぅ・・・なさけない。
その間にも、電気屋が中に入ってきて、挨拶などしているようです。
「こんにちはぁ。テレビ配達にあがりました」。
「おや。電気屋さん、待っていましたよ」。
井上父さんのうれしそうな声も聴こえます。
なのに夕子ちゃんの部屋でまだもめている僕たち。
「さっさと配置につけよっ」。
「えー?もうちょっと深呼吸させろよ」。
呼吸だけですっかり興奮している西条、孝昭コンビ。
呼吸で陶酔できるとは安上がりなやつらです。
「いやぁ。この匂いだけで3日はいけますね〜。西条さん」。
「いやいや。10日はいけます。孝昭さん」。
なにが10日いけるって!?
「さっさと出てけーっ!」
井上爆発。
未練たらたらで出て行く5名。
本来は1名がグレート井上くんの部屋。
残り4名は庭。
僕とグレート井上くんは、作業を終え居間に分かれる予定でした。
つまらぬ性欲のおかげで、すっかり手間取った僕たちでしたが、分配機を分解し、そこから2本のケーブルを延長しました。
窓ごしに隣の部屋の孝昭くんにそのケーブルの一端を渡すと、夕子ちゃんの部屋を後にしました。
う〜ん。スパイ大作戦みたい。かっこいい。ただのワルサだけど。
そして僕とグレート井上くんは、予定通りテレビ取り付けがされている居間へ。
僕は不測の事態に備えてどこへども動ける位置に構えました。
居間では、電気屋がすでに新しいテレビを運び始めていました。
と、そこに僕がいることに電気屋のオヤジが少し驚きました。
「おや・・・。友達だったのかい?」
ばつが悪そうにオヤジ。
「ええ」。
「ふぅ〜ん・・・」。
さっきの井上父さんへの挨拶とは、うってかわったこの態度。
だから嫌われるんだよっ!
この当時、テレビはロータリー式のチャンネルから、タッチチャンネルへと代わる変換期でした。
くるくる回るチャンネルこそが「チャンネルをまわす」語源だったわけですが、この時からチャンネルはタッチ式に換わっていったのです。
タッチ式チャンネルは、現代のテレビと同様、ひとつのチャンネルごとに設定が必要でした。
設定をしないと、1のチャンネルは1チャンネル、2のチャンネルは2チャンネルといった具合に、ナンバーそのものがデフォルトになっていて、そのまま1〜12チャンネルまで。UHFチャンネルは映りません。
田舎は、VHFだけでは全チャンネルを見ることはできませんでしたから、当然この設定が必要になります。
僕たちは、ここに着目したのです。
電気屋は、やがてテレビの設置も終わり、いよいよこのチャンネル設定に入りました。
居間でこれを確認したグレート井上くんは、腰に手をあてました。
これが合図です。
庭班4名は、自分たちの自転車のところで雑談などしているようにしていましたが、これを確認するとベルを鳴らしました。
今度は、このベルを確認した部屋の孝昭くんが、分配機から延長されたコードを切り離します。
つまり。この時点で、テレビはアンテナから切り離されるのです。
当然テレビは映りません。
「あれ?おかしいな・・・・」。
電気屋のオヤジが、どんなにチャンネル設定しようとしても、まったく画像が映りません。
「あれ?アンテナがつながってないのかな?」
さすが電気屋。
オヤジは、確認のために、古いテレビにアンテナケーブルをつなごうとしました。
これを見てグレート井上くんは、頭に手を乗せます。
これを確認した庭班は、今度はベルを何度も鳴らします。
そして孝昭くんがコードをつなぎます。
テレビは映ります。
「うん・・・アンテナはつながってるなぁ・・・」。
はい。つながっています。今だけ、ね。
そして新しいテレビにまたアンテナ線をつなぐと、
グレート井上くんが腰に手をあて → ベルが一度鳴り → コードは切れ → テレビは映りません。
「ありゃぁ・・・・?」。
何度やってもこの繰り返し。
そりゃそうです。そこだけテレビが映らない魔の三角地帯。
僕は、不測の自体に備えて、孝昭のいる部屋と居間をいったりきたり移動していました。
電気屋が分配機の確認に来ることに備えたのです。
アンテナ線を切り離すたびに、孝昭くんはアンテナコードに向かってベロベロバーなどしていました。
そんなことしたって顔映んないから。
こいつ、根本的にテレビがどうやって映っているかわかってないようです。
居間では、井上父さんがイライラしはじめていました。


3章-第8話へつづく いよいよ仕上げ!電気屋感謝感激。
うーん。なんて統制がとれているんでしょう?
まず、僕とグレート井上くんが、分配機のある夕子ちゃんの部屋へ。
その後ろに西条くんが続き、さらに孝昭くん、そしてその後ろにさらに3名が続いて・・・・
って、なんで全員夕子ちゃんの部屋に集まってんだよっ!
「お前ら、こっちじゃねーだろーがっ!?」
「いやぁ〜。女の子の部屋っていいねぇ〜〜」。
「ばかっ。さっさと配置につけ!」
「おれ。ここが配置でいいや」。
「おれも〜」。
統制はとんだ妄想でした。現実とはこんなもんです。
グレート井上くんが怒りました。
「こらっ。お前ら、妹のクマにすりすりするなぁっ!」。

うぅ・・・なさけない。
その間にも、電気屋が中に入ってきて、挨拶などしているようです。
「こんにちはぁ。テレビ配達にあがりました」。
「おや。電気屋さん、待っていましたよ」。
井上父さんのうれしそうな声も聴こえます。
なのに夕子ちゃんの部屋でまだもめている僕たち。
「さっさと配置につけよっ」。
「えー?もうちょっと深呼吸させろよ」。
呼吸だけですっかり興奮している西条、孝昭コンビ。
呼吸で陶酔できるとは安上がりなやつらです。
「いやぁ。この匂いだけで3日はいけますね〜。西条さん」。
「いやいや。10日はいけます。孝昭さん」。
なにが10日いけるって!?
「さっさと出てけーっ!」
井上爆発。
未練たらたらで出て行く5名。
本来は1名がグレート井上くんの部屋。
残り4名は庭。
僕とグレート井上くんは、作業を終え居間に分かれる予定でした。
つまらぬ性欲のおかげで、すっかり手間取った僕たちでしたが、分配機を分解し、そこから2本のケーブルを延長しました。
窓ごしに隣の部屋の孝昭くんにそのケーブルの一端を渡すと、夕子ちゃんの部屋を後にしました。
う〜ん。スパイ大作戦みたい。かっこいい。ただのワルサだけど。
そして僕とグレート井上くんは、予定通りテレビ取り付けがされている居間へ。
僕は不測の事態に備えてどこへども動ける位置に構えました。
居間では、電気屋がすでに新しいテレビを運び始めていました。
と、そこに僕がいることに電気屋のオヤジが少し驚きました。
「おや・・・。友達だったのかい?」
ばつが悪そうにオヤジ。
「ええ」。
「ふぅ〜ん・・・」。
さっきの井上父さんへの挨拶とは、うってかわったこの態度。
だから嫌われるんだよっ!
この当時、テレビはロータリー式のチャンネルから、タッチチャンネルへと代わる変換期でした。
くるくる回るチャンネルこそが「チャンネルをまわす」語源だったわけですが、この時からチャンネルはタッチ式に換わっていったのです。
タッチ式チャンネルは、現代のテレビと同様、ひとつのチャンネルごとに設定が必要でした。
設定をしないと、1のチャンネルは1チャンネル、2のチャンネルは2チャンネルといった具合に、ナンバーそのものがデフォルトになっていて、そのまま1〜12チャンネルまで。UHFチャンネルは映りません。
田舎は、VHFだけでは全チャンネルを見ることはできませんでしたから、当然この設定が必要になります。
僕たちは、ここに着目したのです。
電気屋は、やがてテレビの設置も終わり、いよいよこのチャンネル設定に入りました。
居間でこれを確認したグレート井上くんは、腰に手をあてました。
これが合図です。
庭班4名は、自分たちの自転車のところで雑談などしているようにしていましたが、これを確認するとベルを鳴らしました。
今度は、このベルを確認した部屋の孝昭くんが、分配機から延長されたコードを切り離します。
つまり。この時点で、テレビはアンテナから切り離されるのです。
当然テレビは映りません。
「あれ?おかしいな・・・・」。
電気屋のオヤジが、どんなにチャンネル設定しようとしても、まったく画像が映りません。
「あれ?アンテナがつながってないのかな?」
さすが電気屋。
オヤジは、確認のために、古いテレビにアンテナケーブルをつなごうとしました。
これを見てグレート井上くんは、頭に手を乗せます。
これを確認した庭班は、今度はベルを何度も鳴らします。
そして孝昭くんがコードをつなぎます。
テレビは映ります。
「うん・・・アンテナはつながってるなぁ・・・」。
はい。つながっています。今だけ、ね。
そして新しいテレビにまたアンテナ線をつなぐと、
グレート井上くんが腰に手をあて → ベルが一度鳴り → コードは切れ → テレビは映りません。
「ありゃぁ・・・・?」。
何度やってもこの繰り返し。
そりゃそうです。そこだけテレビが映らない魔の三角地帯。
僕は、不測の自体に備えて、孝昭のいる部屋と居間をいったりきたり移動していました。
電気屋が分配機の確認に来ることに備えたのです。
アンテナ線を切り離すたびに、孝昭くんはアンテナコードに向かってベロベロバーなどしていました。
そんなことしたって顔映んないから。
こいつ、根本的にテレビがどうやって映っているかわかってないようです。
居間では、井上父さんがイライラしはじめていました。


3章-第8話へつづく いよいよ仕上げ!電気屋感謝感激。







さりげなくデートリッヒの写真公開してるなんて・・・
このころはまだヤサグレてなくて、
「かわいいくまちゃん」っていう印象ですね。
夕子ちゃんがお嫁にいって、赤ちゃんが生まれたら、今度はその赤ちゃんのデートリッヒになるでしょうか?
とっても大事にされて、幸せですね〜。
あら!
デートリッヒの写真が!!
一回目読んでる時は素通りしてたものも、読み返してみると、新しい発見ができてこれまた楽しい♪
色んな考えがコメントされ、それをゆっくり読めるのも、二回目の醍醐味でしょうか・・・。
ほんと、デタリッピは幸せですなぁ〜
あーーーーーーーーーーでたりっぴだーーーーーーーーー
ひょっとしてひょっとしたらひょっとすると実物・・・・・・ではないか。
変形してないデートリッヒ・・・・。
黙ってるとカワイイ奴なんだが・・・・。