少数ながら、喜んでいただけで幸いです。おさわりキャッ!
今回も『ゼロの世界』から大栗しますが、今回のを読むと、だいぶ27巻の構成が分かるかも知れません。
なんで『それいけ!ジェミー』を元ネタにしたのかも。
例によって、省略はしていますが、今回は3編が連続しています。
これも、元ネタにはまったく登場すらしていなかった『美奈子さん』セクションから。
場面としては、駐在さんと一緒にポーチが落ちていた現場に来て、駐在さんは聞き込みに。
美奈子さんは浴衣姿なので、聞き込みは遠慮して現場に他に落ちている物がないか探します。
では、どうぞ。
───────── 製材所前
<前置き部分省略>
雨上がりの曇天。星ひとつない暗闇の中で落とし物を探すのは、困難を極めます。
「こんなことなら、懐中電灯だけでも借りておくんだったナァ。失敗失敗」
「あ、そうだ!」
シビックパトカーのヘッドライトで照らせばいい、と考えた美奈子さん。
一度もどりましたが、
カチャ、
カチャ、
ドアが開きません。
「お義兄さんってば、鍵かけてってるぅ!」
そりゃそうでしょう。美奈子さん、運転どヘタクソですから。事故予防こそが警察の本分。
「やれやれ‥」
たよりは、だいぶ暗闇に慣れて来た目だけです。
ところが!日頃の行いのいい美奈子さんには、やはり天が味方しました!
そこへひどくノロい軽自動車がやって来て、ヘッドライトで路上を長々と照らしてくれたのです!
───────── のろのろのフェローMAX
“‥‥‥では、アナタだけに聴いてもらいましょう”
「聞きたくねぇってのに〜〜〜〜〜〜!」
カチャ
カチャ
やはりどこも同じ番組!
「‥‥‥あ、なんだ。スイッチ切りゃいいんじゃん」
気づくの遅過ぎ。
そんなことをやっている間に、目的地の製材所を過ぎてしまっていました。
「えっと〜〜〜、スイッチ、スイッチ‥‥‥」
“ゼロの世‥”
ぷちっ!
「ふぇ〜〜〜〜〜〜〜〜‥‥‥」
スイッチは無事に切れました。実はそれさえも、ひょっとしたらチャンネルスイッチのように(なんらかの力が働いて)切れなかったらどうしよう?と不安だったのですが、ひとまずこれで安心。
‥‥‥と、視線がフロントウィンドウにもどった瞬間。
ヘッドライトが路肩の“なにか”を映し出した、気がしました。
「‥‥‥‥ん?なんだ?今の?」
『気をつけてね。あの辺り、なんかあるらしいから‥‥』
よせばいいのに、バックミラーに目をやると‥‥‥
そこに、白い着物の長い髪をした女の姿が!
「ウ、ウワーーーーーーーーーーーーー!!」
<終盤省略>
───────── 製材所前
「あーあ。行っちゃった」
ノロノロの軽自動車が通りすぎると、再び暗闇がもどりました。
「それにしても、遅い車だったわねー」
そう自分で言ってから、
「あ!そうか!」☀
ここで美奈子さんがひらめきました!
「きっと落とし物探してたんだわ!そういうスピードだったもの!」
=落とし主☀
軽自動車は通り過ぎましたが、がんばって走れば追いつけそうな速度です。
追いつけなくても、バックミラーでこっちの存在に気づけば、停車してくれるかも知れません。
「待って!その車、待ってーーーーーー!」
───────── のろのろのフェローMAX
河野会長とて、心霊研究会の一員ですから(※その会長ではない)、『エネルギー保存の法則により幽霊は存在しない』という森田くん説を支持しています。
「だよな?森田が言うんだから。いるわけがな‥‥‥‥‥」
バックミラーをもう一度確認すると、
「い、いたーーーーーーーーーーーーーーー!!」
それどころか、走って追いかけて来ているではありませんか!
テールランプの赤い色に浮かび上がるその姿の恐怖たるや!
「うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
・・・・・というようなお話。
このように、様々なセクションが複雑に絡みあって、ひとつの物語が出来ていきます。
ちょっと絶妙にしすぎちゃって、書き直しが多くてまいってます(笑)
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浴衣ってのがまた いかにもって感じですもん
゚(゚´Д`゚)゚。━
すっごく面白いです。浴衣姿でしかも走って追いかけて来てたらそりゃあ怖いでしょぉ〜(笑)その場面が浮かんできて思わず吹き出しちゃいました。
河野くん
後で美奈子さんと
知ったら、何を言うんでしょうね
河野くん
後で美奈子さんと
知ったら、何を言うんでしょうね
美奈子さんに運がない…のか?ww
なんか、美奈子さんがひらめく方向性が、
加奈子さんの鈍さと類似している気がして、
二人が姉妹なんだと改めて思いました。
これは怖いw