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この「非常事態」から僕たちを救ってくれたのは、美奈子さんでした。
彼女は駐在さんを待ちきれなかったのか、中庭まで出ていらっしゃったのです。
「み、美奈子さん、こんにちは!」
もう、駐在さんのときとは挨拶からして違います。っていうか駐在には挨拶なんかしてませんが。
「みんな、こんにちは。あつまってたの?」
この「非常事態」から僕たちを救ってくれたのは、美奈子さんでした。
彼女は駐在さんを待ちきれなかったのか、中庭まで出ていらっしゃったのです。
「み、美奈子さん、こんにちは!」
もう、駐在さんのときとは挨拶からして違います。っていうか駐在には挨拶なんかしてませんが。
「みんな、こんにちは。あつまってたの?」
「ええ。きょ、今日は、みんなで洗剤のセットと水ヨーヨー食べてラジオ体操第一やって、そこに駐在のやつがおいでになったものですから、みんな泡くっちゃって、花火の申請書のことうかがってました」
「?」
だから西条・・・動揺してるんならしゃべるなよ・・・。
「もう、帰られるんですか?」
グレート井上くん。覚悟していたとは言え、落胆をかくせません。
「ええ。15日に・・・」。
「15日・・・」。
「みんないろいろとありがとう。わたし、なんてお礼言っていいか」。
「いえ。僕たちこそ」。
ちょっとせつない風が流れました。
「あの・・・・」。
井上くん。
「帰られるとき、お見送りいっていいですか?」
「ええ。もちろん。うれしいわ」。
グレート井上くん。一世一代の初恋が終わろうとしていました。
僕たちは、ひとことも話せず、固唾を飲んでこの様子を見守るしかありませんでした。
「あ・・・それから・・・」
「なぁに?井上くん」。
「い、いえ・・・」。
このとき、グレート井上くんがなにを言おうとしたか、知るすべもありません。もちろん、今でもわかりません。きっと心に決めたことがあって、それを話そうとしたのだと思います。
やがて駐在さんにつれられ、美奈子さんは僕たちの前からいなくなりました。
「井上・・・・」。
孝昭くんがグレート井上くんの肩にやさしく手をかけます。
「・・・・夕子ちゃんのクマくれよ・・・・」。
って、なぐさめるんじゃねーのかよっ!
人の感傷につけこむとは、鬼だな。こいつ!
そこまでして手に入れたいか?
「孝昭・・・・」
「ん?」
「プールの水飲んだろ?」。
「はい・・・いただきました」。

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今日は2話セットです。引き続き5章 第20話ご覧下さい→


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「?」
だから西条・・・動揺してるんならしゃべるなよ・・・。
「もう、帰られるんですか?」
グレート井上くん。覚悟していたとは言え、落胆をかくせません。
「ええ。15日に・・・」。
「15日・・・」。
「みんないろいろとありがとう。わたし、なんてお礼言っていいか」。
「いえ。僕たちこそ」。
ちょっとせつない風が流れました。
「あの・・・・」。
井上くん。
「帰られるとき、お見送りいっていいですか?」
「ええ。もちろん。うれしいわ」。
グレート井上くん。一世一代の初恋が終わろうとしていました。
僕たちは、ひとことも話せず、固唾を飲んでこの様子を見守るしかありませんでした。
「あ・・・それから・・・」
「なぁに?井上くん」。
「い、いえ・・・」。
このとき、グレート井上くんがなにを言おうとしたか、知るすべもありません。もちろん、今でもわかりません。きっと心に決めたことがあって、それを話そうとしたのだと思います。
やがて駐在さんにつれられ、美奈子さんは僕たちの前からいなくなりました。
「井上・・・・」。
孝昭くんがグレート井上くんの肩にやさしく手をかけます。
「・・・・夕子ちゃんのクマくれよ・・・・」。
って、なぐさめるんじゃねーのかよっ!
人の感傷につけこむとは、鬼だな。こいつ!
そこまでして手に入れたいか?
「孝昭・・・・」
「ん?」
「プールの水飲んだろ?」。
「はい・・・いただきました」。

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今日は2話セットです。引き続き5章 第20話ご覧下さい→


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読み返してた最後のページを忘れて迷ってたら、あら。。。
ちっちゃい声で 「い ち ば ん」 やった!!
(人知れずこっそりコメント入れるの楽しいです♪)
2話セットなので、皆さんコメントしてる場合じゃないんですよね。
孝昭くんの一途な鯉・・?もとい、恋、せつなくて私好き♪♪♪
切ないんですよ!来い・・?恋とは!!
何か変なコメントしちゃってゴメンナサイ、皆様。