ぼくたちと駐在さんの700日戦争

田舎町で繰り広げられたしょーもない悪戯戦争です

  
復習する?

この「非常事態」から僕たちを救ってくれたのは、美奈子さんでした。
彼女は駐在さんを待ちきれなかったのか、中庭まで出ていらっしゃったのです。

「み、美奈子さん、こんにちは!」
もう、駐在さんのときとは挨拶からして違います。っていうか駐在には挨拶なんかしてませんが。

「みんな、こんにちは。あつまってたの?」
「ええ。きょ、今日は、みんなで洗剤のセットと水ヨーヨー食べてラジオ体操第一やって、そこに駐在のやつがおいでになったものですから、みんな泡くっちゃって、花火の申請書のことうかがってました」

「?」

だから西条・・・動揺してるんならしゃべるなよ・・・。

「もう、帰られるんですか?」
グレート井上くん。覚悟していたとは言え、落胆をかくせません。

「ええ。15日に・・・」。

「15日・・・」。

「みんないろいろとありがとう。わたし、なんてお礼言っていいか」。

「いえ。僕たちこそ」。

ちょっとせつない風が流れました。

「あの・・・・」。
井上くん。

「帰られるとき、お見送りいっていいですか?」

「ええ。もちろん。うれしいわ」。

グレート井上くん。一世一代の初恋が終わろうとしていました。
僕たちは、ひとことも話せず、固唾を飲んでこの様子を見守るしかありませんでした。

「あ・・・それから・・・」

「なぁに?井上くん」。

「い、いえ・・・」。

このとき、グレート井上くんがなにを言おうとしたか、知るすべもありません。もちろん、今でもわかりません。きっと心に決めたことがあって、それを話そうとしたのだと思います。


やがて駐在さんにつれられ、美奈子さんは僕たちの前からいなくなりました。


「井上・・・・」。
孝昭くんがグレート井上くんの肩にやさしく手をかけます。

「・・・・夕子ちゃんのクマくれよ・・・・」。

って、なぐさめるんじゃねーのかよっ!
人の感傷につけこむとは、鬼だな。こいつ!
そこまでして手に入れたいか?

「孝昭・・・・」

「ん?」

「プールの水飲んだろ?」。

「はい・・・いただきました」。

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今日は2話セットです。引き続き5章 第20話ご覧下さい→


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コメント

読み返してた最後のページを忘れて迷ってたら、あら。。。

ちっちゃい声で 「い ち ば ん」  やった!!
(人知れずこっそりコメント入れるの楽しいです♪)

2話セットなので、皆さんコメントしてる場合じゃないんですよね。

孝昭くんの一途な鯉・・?もとい、恋、せつなくて私好き♪♪♪

切ないんですよ!来い・・?恋とは!!
2007/10/06(土) 00:07:10 | URL | あらべすく(読み返し中) #-[ 編集]

何か変なコメントしちゃってゴメンナサイ、皆様。
2007/10/06(土) 00:20:40 | URL | あらべすく(読み返し中) #-[ 編集]
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